都知事選 ~ リアル・ポリティクスという憂鬱

太宰 治『 晩年 』
新潮文庫
平成二十一年四月二十日 百二十八刷(初版は昭和二十二年十二月十日)

「猿ヶ島」
p.127
「よせ、よせ、降りて来いよ。 ここはいいところだよ。 日が当るし、木があるし、水の音が聞えるし、それにだいいち、めしの心配がいらないのだよ」
 彼のそう呼ぶ声を遠くからのように聞いた。 それからひくい笑い声も。
 ああ。 この誘惑は真実に似ている。 あるいは真実かも知れぬ。 私は心の中で大きくよろめくものを覚えたのである。けれども、けれども血は、山で育った私の馬鹿な血は、やはり執拗に叫ぶのだ。
 ―― 否 !

 一八九六年、六月のなかば、ロンドン博物館附属動物園の事務所に、日本猿の遁走が報じられた。 行方が知れぬのである。しかも、一匹でなかった。二匹である。

un chat blanc 2020/06/20
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2020/06/16(火)曇りのち晴れ。最高気温30.5℃ 最低気温21.8℃

2020/06/17(水)晴れ一時薄曇り。最高気温28.8℃ 最低気温19.3℃。
 1週間前,6月10日(水)に千葉県富津市・高宕山自然動物園から脱走したニホンザル70匹の続報がない。
 誰かが金網を切ってサルたちを逃がしたそうだが,人間に餌付けされているので人間に危害を加える恐れは少ないとされている。多くは園の敷地内にいるらしい。懸念されるのは,周囲の山にいる外来種のアカゲザルとの交雑だという。(東京新聞)


2020/06/18(木)曇り,夜に雨。最高気温 25.5℃ 最低気温19.6℃。夕方から気温が下がる

2020/06/19(金)大雨,雨,大雨。最高気温 19.8℃ 最低気温18.0℃。

 今日から,休業要請も,都道府県をまたぐ移動の自粛も解除になる。
 データもいいかげん,対策もいいかげん,「自己責任」で COVID-19 感染対策して経済を回せというのが至上命令なのか。混雑する通勤電車やバスを利用する気分どおりに,ザアザア降り

§ 安倍首相が任命した死刑執行命令のできる河井・前法務大臣が,逮捕

 18日夕方の首相会見は酷いものだった。
 河井克行・前法務相の逮捕。その妻の案里議員も逮捕。逮捕されても,議員辞職しない限り,この2人に満額の歳費(給料)が支払われ続ける。
 死刑執行命令のできる法務大臣は,安倍首相が任命した。それが逮捕。それも買収容疑で,だ。
 首相は,口先だけの反省「責任を痛感」「しっかりと受け止め」「総裁として襟を正し」。
 古くから言うよ。「ゴメンで済めば警察は要らない」

§§ 都知事選 ~ リアル・ポリティクスという憂鬱

 コロナ禍に乗じて圧倒的にテレビに露出することで選挙戦を“完成”させちまってる現職・小池百合子都知事は,実は都知事としてほぼな~んにもしてない。
 COVID-19 対策以前に五輪の日程を決めた。
 そうそう! いったい築地はどうなったか。
 再選されたら,「ウィズ・コロナ」を標語に,パチンコ屋さんや「新宿・夜の街」を棄てたように,弱者切り捨て,地域の不平等のさらなる拡大に歯止めはかからないだろう。

 山本太郎・れいわ代表の出馬が小池票を切り崩すという分析はあるが,野党(立民・共産・社民)が共闘して宇都宮健児氏を候補としているなかで,やはり非自民の野党の存在感を薄めることになっていると,私は感じる。
 そもそも山本太郎氏は,本気で政権交代しなければならないんだという国民大衆の〈声〉を聞けているのだろうか。

 だが一方,宇都宮健児氏の言う反貧困は,ほんものの最底辺の現実を見ているだろうか。あの聳え立つ弁護士会館にいる弁護士の多くは,掲げた理想とは程遠い法「解釈」から抜け出そうとしていないではないか。
 果たして都知事という大きな権力を持つ政治家として,現実を変革できるだろうか。たとえば「子ども食堂は廃止,都営の無料もしくは低料金の食堂を完全に実現」という公約を掲げるなら,信用してやってもいいんだが。


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