トマ・ピケティ「インテリ左翼とビジネスエリート右翼が不平等を亢進する」

 今年は,災害で苦しむ人がなければと願います。

 私は年末から風邪を引いてます。 インフルエンザっぽい... 寝正月の言い訳ができたので,かえって幸い。

画像

2018/12/31

❑ トマ・ピケティ 「インテリ左翼と ビジネスエリート右翼が不平等を亢進する」

Tomas Pikety トマ・ピケティの論文

Brahmin Left vs Merchant Right : Rising Inequality
and the Changing Structure of Political Conflict

・ Key question: why hasn’t democracy slowed rising inequality ?


「インテリ左翼と ビジネスエリート右翼が不平等を亢進し,そして政治的対立の構造を変容させる」
・ 鍵となる問題 : なぜ民主主義は不平等の亢進を緩慢にしたのか

 Brahmin は, (とくにNew ENGLAND の)エリート意識を持つ教養人のことで,インテリ左翼って感じ。 日本語ではバラモン。
 Merchant は,商人,とくに外国との大がかりな商取引をする,市場万能主義的な新自由主義での成功者,ビジネスエリートってことね。

 2015年1~ 2月にEテレでオンエアされた経済学講義は19世紀から1980年までのデータの分析だった。 この論文は1948 - 2017となっていて,1980年以降の分析がされている。

 バラモン左翼とは最近まれにみる納得できる言葉で,あっと言わされた。
 見まわすとたいていの “リベラル”が,民主主義的な平等原則を確立する提言はほぼできていなくて,しかたなく 「子ども食堂」などの目先の対策を拡大することで慢心してはいないのか。 偽善的であることを公言しつつならまだしも,けっきょくは安倍・自公維政治に利用されているだけじゃないか。

 「格差と貧困とはどう違うか」と言われたりするが,格差=不平等。 貧困は字義どおり貧しく生活が苦しい状態。
 つまり「格差」とは不平等を固定化するための用語として使われている。

 日本でピケティを紹介したり翻訳するときには,不平等 inequality に対して,「格差」 と「不平等」と,ときどき訳語を使い分けているが,『21世紀の資本』では,不平等に統一しなければおかしい。
 だから私はやや翻訳が偏向していると感じた あの分厚い 『21世紀の資本』 を全部読むのはね,という人は,2015年1~ 2月に Eテレで放送された番組の文字起こしをご覧ください。 目次はずっと下のほうにあります。


Tomas Pikety

http://piketty.pse.ens.fr/files/Piketty2018.pdf
http://piketty.pse.ens.fr/files/Piketty2018BonnPoliticalConflict.pdf

Brahmin Left vs Merchant Right : Rising Inequality
and the Changing Structure of Political Conflict
Evidence from France & the US, 1948-2017
Thomas Piketty
EHESS and Paris School of Economics
Bonn, January 26 2018

・ Key question: why hasn’t democracy slowed rising inequality ?
・ We observe rising inequality in most world regions since 1980
・ One could have expected rising political demand for redistribution
・ So why do we see more xenophobic populism and identity-based politics (Brexit, Trump, Le Pen, Modi, AfD, etc.), rather than more class-based (income-based and wealth-based) politics ?
・ Was there something unique about 1950-1980 egalitarian period ? Why did it happen and why did it end? Will it happen again ?
・Do we need extreme circumstances (wars, crisis, revolutions, etc.) to produce the kind of Social-Democratic/New-Deal political coalitions which led to the reduction of inequality during 1950-1980 period ?
・ Politics drive inequality trends (both downturns and upturns).
So we need to better understand political attitudes on inequality



目 次
トマ・ピケティ 『 21世紀の資本 』
https://4472752.at.webry.info/201502/article_22.html

にほんブログ村 政治ブログ 議員応援・議員批判へ

にほんブログ村 政治ブログへ

ご覧いただきありがとうございます。応援をお願いいたします
ブログランキング・にほんブログ村へ

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック