小沢一郎 ニューズ・オプエド 12月4日(木)(2/4)

小沢一郎 生活の党・代表
 選挙期間中にその優劣を報道するのは,投票する有権者に予断を持たせることになります


薬師寺 克行 教授
 世論調査のもともとの目的は,投開票日の新聞を作るとき,あらかじめどんな趨勢かとわかるほうが編集作業が円滑に行えること。議席数予測は,予測。予測というのは,世論とは違う種類だ



【 「自民・300議席うかがう」という報道 】

上杉 隆 ; 各紙が一斉に世論調査を報道した。解散前は325。朝日新聞は独自に世論調査。毎日新聞はお金がないので,共同通信のものを。朝日新聞の世論調査は今回,150小選挙区しかできなかった。初めてじゃないか?


薬師寺 克行 教授
 いや,議席を予測するときは,全部の選挙区を,やる必要はないんですよね。 つまり,世論調査をしなくても当落がだいたい想像できる,予想できる場合は省いて,接戦区とか,世論調査したほうがいいなあという選挙区を選んでやりますから必ずしも全部やらないです。
 ただし,投開票日の出口調査は,かなり広範囲にやりますけどね。


上杉 隆 ; ということは,朝日新聞は150選挙区ぐらいは想像で書くということですね。

小沢 一郎 生活の党・代表
 ふふふふ,はははは。


薬師寺 克行 教授  
 想像と言うか,現場で記者がそれぞれ取材してますから。データなくてやってるわけじゃなくて。例えば,ものすごく強い候補者がいる,あと対立候補が共産党しかいないと,いうような場合は世論調査する必要はないですよね。


上杉 隆 ; 選挙前は300選挙区全部やってたということ?

薬師寺 克行 教授
 これ,選挙期間中,2回~3回か,もっとやりますからね。連続調査とか。 相当お金を使いますから。 これ,第1回目だからということなのかもしれないけど。


上杉 隆 ; いろんな問題が起こって危機的状況にある朝日新聞。だから150,半分しかお金出せなかったのかと心配してしまいました。(笑)そういうわけじゃない?

小沢 一郎 生活の党・代表
 ふふふふ。


薬師寺 克行 教授
 そういうことはないんじゃないかと。今,やり方が変わってたら,すいません,知りません。


上杉 隆 ; 朝日は言論の砦として,ないと,民主主義国家としてもメディアとしてもおかしくなってしまうので,ぜひ。オプエドは,弱くなった朝日新聞は応援します。

【 議席数予測の報道は必要なのか 】

上杉 隆 ; そもそも,こういう調査は必要か? 有権者には,政策で投票しなさいと言ってるのに,どっちが勝つかを新聞が一斉にやるのは,どうなのかなと個人的には思う。


薬師寺 克行 教授
 これは,僕まず,選挙なさってる当事者である小沢さんにお伺いしたいですね。 世論調査って,どんどん,どんどん回数が増えて,出口調査ってのがあって,開票作業が始まっていないのに,開票日は8時に「当打ち<当選確実をテロップで流すこと>」が終わってたりしますよね。
 こういう報道のあり方とか,世論調査って,どうお考えですか。


小沢 一郎 生活の党・代表
 これはね,現実にお金もかかるし人手もかかるしね,各社とも本音はやりたくないんじゃないかと思うんですね。ただ,それはそれとして,私はこれ,選挙期間中にですね,その優劣を報道するのは,投票する有権者に予断を持たせることになりますのでね。
 これは僕は,禁止すべきだと思います。
 フランスだったかなあ? どっかで,法律で選挙中のこういう予測の報道は,禁止されております。ですから私は,それが正しいと思いますね。


上杉 隆 ; 小沢さんが仰ったように,フランスあと幾つかのヨーロッパの国,選挙中の世論調査はダメです。どうしてかと言うと「バンドワゴン」もしくは「アンダードッグ」という予断を与える危険がある。 「バンドワゴン」とは「勝ち馬に乗る」。また,もう決まったんだ,もう選挙に行かなくていい,という予断を与えてしまう。ここ最近の日本の選挙の傾向は「バンドワゴン」ばかりだ。日本社会が判官贔屓とかを認めなくなったんじゃないか。「アンダードッグ」があった時代は良いが,日本人はそれほどの意思を持たなくなってる時代。

bandwagon 「勝ち馬に乗る」人気のある人物 ・グループ・政党・時流に乗った動きへの雪崩現象。
underdog effect 「負け犬効果」アナウンス効果の1つ。不利が伝えられた候補者の支援が活発化したり,同情票が入るなどの効果。


小沢 一郎 生活の党・代表
 私は,強いほうに付きます。はははは。


薬師寺 克行 教授
 もともとは,投開票日の新聞を作るときに,あらかじめどんな趨勢かなというのがわかってたほうが,新聞てのは準備し易いですね。そのために世論調査をやってるというのが,大きな目的だった。


上杉 隆 ; 有権者のためにでなく,新聞は自分のためにやってた?

薬師寺 克行 教授
 そうそう。要するに,編集作業を円滑に行なうために,どうも世論調査をしたら自民党が優勢だなとか,昔なら社会党が躍進しとるんだなと,そういうのを構えて新聞を作ることができるから,やってたんですけど,だんだん,その世論調査が当たる,外れるって話しになった。で,外れるとみっともないから今度は回数を増やしていくわけです。回数が多い新聞社ほど「ああ,頑張ってやってるな」というような印象を与えるわけです。
 まあこれ,商業主義なんですね。
 それからもう1つ,普段の世論調査って「消費税を上げるのに賛成ですか,反対ですか」って数字が出て,何割賛成,何割反対というのを見ますよね。
 でも,これは,そういうんじゃないでしょ。
 議席が幾つになるというのは,これは,ある種,予測ですよね。
 予測というのは,世論というのとは,違う種類ですよね。


上杉 隆 ; だったら,自分たちのために調査してますよって朝日新聞も書いてくれればいいじゃないですか。

薬師寺 克行 教授
 だから,バンドワゴンじゃないですけど,とくに「議席1」の選挙ですね。 知事選とか,小選挙区ってのは,「勝ち馬に乗る」っていうのは必ず出るんですよ,世界中どこでも。中選挙区は違いましたよね。


小沢 一郎 生活の党・代表
 まあ,日本ではとくにそういう傾向,強いちゅうことですね


薬師寺 克行 教授
 中選挙区だと,当落線上にいるほうが有利なんですね


上杉 隆 ; こんなスペースがあるなら(各紙は)マニフェストを掲載し,検証するとかやってくれればいいが,まあね。よくわかりました。結局,自分たちのためにある新聞だと。だったらこの日だけは無料にしてくれとかね。 オプエドはお金がないので世論調査はやりません。

小沢 一郎 生活の党・代表
 ははははは。


 < 続く >

◇ 今日の感想by レイナ
 “バンドワゴン”だけが悪いわけじゃない。前経産相は,もうかんぜんに“アンダードッグ・イフェクト”で立候補しているくらいだから,判官贔屓なぞ,民主主義とは相容れないってことを,少しわからなくっちゃダメだろうね。困ってたり辛い目に遭ってたりする人に寄り添うことと,ルールに則って公正を実現することとは,別だ。それと,強かろうが弱かろうが,ウソつきはダメだしね。
 でも,ツオ~イ自民は,けっこうウソツキだからねえ。 「汚染水アンダー・コントロール」とか,「TPP6項目」なんて,今や誰も覚えちゃいないって感じよね。
 公選法では 「予想する人気投票の経過又は結果を公表してはならない」 に抵触する恐れのある各社の世論調査結果公表だが,多分言い訳は「別に人気投票じゃなく,有権者の意識調査なんだ」からとか「報道の自由」とか,始まるんだろうね。
 けれど,判断を迷ったり,自分で考えるの面倒だったりで,なんとなしに周りに合わせて起きるのが「いじめ」だったりする。
 大メディアは,人びとに対する影響力について,もっと謙虚になるべきだ。 スシや天ぷらを奢られても食わない,ゴルフを一緒にしないとか,それって,当たり前のことなんじゃね。
 それでね,YouTube で公開されている小沢一郎・新年会って,テーブルの上に持ち寄りのお煎餅くらいしか,なかったし。
 選挙のとき,「人格」を見るとか「人柄」で判断するとか,よく言うけど,よく見れば,政治家・小沢一郎の偉大さって,わかるのね。


◇ 公職選挙法
公職選挙法
(昭和二十五年四月十五日法律第百号)
最終改正:平成二六年六月一三日法律第七〇号

第十三章
(人気投票の公表の禁止)
第百三十八条の三  何人も、選挙に関し、公職に就くべき者(衆議院比例代表選出議員の選挙にあつては政党その他の政治団体に係る公職に就くべき者又はその数、参議院比例代表選出議員の選挙にあつては政党その他の政治団体に係る公職に就くべき者又はその数若しくは公職に就くべき順位)を予想する人気投票の経過又は結果を公表してはならない。


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