アベノミクス,所得格差,年金制度,憲法九十六条/参議院議員 森ゆうこ     生活の党・代表代行

参議院議員 森ゆうこ 生活の党・代表代行
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予算委員会集中審議 【 締めくくり質疑 】
参議院議員 森ゆうこ質疑 「議事録 」
5月15日(水)16:23~


質疑事項の重要性もあり,上記より議事録の全文引用掲載をします。

[ 質疑事項 ]
§ アベノミクスによって賃金が上昇し、国民生活が向上する道筋は。
§ 小泉構造改革との違い等。
§ 社会保障制度のゆくえ。
§ 憲法九十六条の改正について。

[ 質疑資料 ]
『 戦後最長の景気回復がもたらした所得格差の二極化 』
国税庁「民間給与実態統計調査」第4表より森ゆうこ事務所作成。
http://my-dream.air-nifty.com/moriyuuko/files/20130514144544.pdf
 

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石井一 委員長
 次に、参議院議員 森ゆうこさんの質疑を行います。森さん。

参議院議員 森ゆうこ

 私、12年前に初めて予算委員会で質問したときに、安倍内閣官房副長官だったと思います、拉致問題について質問をさせていただきました。
 あの内閣の中で、この拉致問題がむしろ日朝の国交正常化の足かせになっているという雰囲気の中で、でも安倍総理が当時頑張っていらっしゃったということで、そのときの答弁も非常に真摯な答弁でございまして、そのときの印象を強く持っている次第でございます。
 北朝鮮に利用されないように、でもできるだけ早く被害者を救出するために是非御健闘いただきたいと思います。

 アベノミクスについてお聞きをしたいと思います。アベノミクスによってデフレ脱却、そして給料が上がって国民生活が向上するという道筋と、そして時期をお示しいただきたいと思います。


甘利明 国務大臣
 まず、日銀の大胆な金融政策によりましてデフレマインドを変えていきます。つまり、お金は持っていればいるほど価値が上がるから使わない方がいいという心理を変えていきます。
 次に、財政出動で種火としての火を付けて、需要を起こします。需給ギャップを減らしていきます。
 次に、成長戦略を通じて民間の資金が投資や消費に回っていくような道筋を立てます。これによりまして、デフレのスパイラルを好循環のスパイラルに変えていくということでございまして、タイムラグがあると思いますが、全般に裨益するようにしていきたいと思っております。

参議院議員 森ゆうこ
 資料をお配りをいたしました。1枚目はパネルにもさせていただいたんですけれども。(資料提示)


[ 質疑資料 ]
『 戦後最長の景気回復がもたらした所得格差の二極化 』
国税庁「民間給与実態統計調査」第4表より森ゆうこ事務所作成。
http://my-dream.air-nifty.com/moriyuuko/files/20130514144544.pdf


 小泉政権下において、平成14年から20年までイザナギ景気を超える戦後最長の景気回復が続いたんですが、結局、小泉改革の本質は、競争を強化し、規制緩和を行い、大企業の収益が拡大すれば、いずれは中小企業や労働者にも恩恵が及ぶという考え方だったんですが、結果は違いました。
 お配りをさせていただいた資料のとおり、6年間の景気回復の過程で所得階級別の人数がどうなったのか。
 200万円以下の人たちは850万人から1,610万人へと,1.2倍に拡大し、ワーキングプアが大幅に増加した
 一方、年収2,000万円以上の者も1.3倍に増えているということで、6年間で起こったことは所得格差の二極化、つまり格差の拡大だったと、この表を見ていただければクリアだというふうに思うんですけれども。

 もう一回御答弁いただきたいんですけど、アベノミクスと小泉構造改革というのは一体どこが違うんですか。


甘利明 国務大臣
 小泉構造改革に関して、野党の皆さんからは御批判的な意見が非常に多いと思います。しかし、小泉構造改革、まず最大の評価は、金融機関の不良債権処理をきちんとさせて、金融が金融としての機能を回復をさせていくと。お金が回っていきませんから、投資も消費も起こってこないと。これを金融機関に決断をさせて、公的資金も用意して処理をしたというのが最大の功績だというふうに思っております。
 それから、アベノミクスにおきましては、15年間脱出をできなかったデフレを、三本の矢を矢継ぎ早に放つことによってこれを脱却し、健康体を取り戻し、そして経済効果が適切に現れるような環境をつくっていくということから始めているところであります。世界中がこの挑戦に極めて注目をしていると承知しております。

参議院議員 森ゆうこ 
 しかし、やろうとしていることは同じじゃないかなと、規制改革。

 昨日、規制改革、雇用ワーキング・グループのまとめ案の議論が行われたんですけれども、雇用の、雇用というか、解雇規制のルールの緩和が中心であるというふうに考えております。どのような結論が導き出されるのでしょうか。


稲田朋美 国務大臣
 一昨日、ワーキング・グループで雇用について検討がなされましたが、解雇条件の緩和というような議論はなされておりません。そうではなくて、勤務地、それから職種等が特定されたジョブ型の正社員について、人事処遇等のルール整備について検討をされております。その趣旨は、多様な働き方、ワーク・ライフ・バランスに配慮した多様な働き方を基礎とした雇用形態を認めていこうということで議論がなされております。

参議院議員 森ゆうこ
 それが問題だと言われているわけです。
限定正社員が制度化されることによって勤務地や職務が消失した場合は、従来よりも解雇がしやすくなって労働者の雇用が不安定になるのではないかと指摘をされておりますし、ホワイトカラー・エグゼンプションのまた導入ということで、小泉構造改革の焼き直しではないかというふうに指摘されているんですけれども、この結論が出た場合に、厚労大臣、どうされるおつもりですか。


田村憲久 国務大臣
 いずれにいたしましても、規制改革会議でどのような結論が得られるか、それに応じて、これ、労働者の非常に権利の重いところでございますから、厚生労働省の中におきまして、労働政策審議会の中におきまして御議論をいただくということになろうというふうに思います。

参議院議員 森ゆうこ
 格差拡大政策を行ってはいけない、格差を解消する政策を行わなければならない、そして賃金に確実に結び付ける政策を行わなければいけないんですけれども、賃金を上昇させる政策の展開、具体的にどう、何をやられるおつもりなんでしょうか。


甘利明 国務大臣
 経済原則からいえば、経済の好循環の中で賃金を上げていくということであります。ただ、タイムラグを縮めるということに関して、従来からいえば若干ルール違反かもしれませんけれども、政府が要請するということを行っております。
 これは、民民の契約に介入していくつもりはありませんけれども、業績が上がってきたところについてはたとえ一時金であろうとも還元をする、それが経済の歯車を回してきて、結局、その支払をした人にまた回ってきますよという説得をしているわけであります。総理、私、経産大臣、手分けでやらせていただいておりますし、先般は、中小企業に対しましても、下請代金がきちんと支払われるような働きかけはしていきますから、業績が上がったところについては賃金に反映をしてほしいという要請もいたしております。
 ただ、いずれにいたしましても、経済のバックボーンを良くしていくということが大事であります。

参議院議員 森ゆうこ
 物価が上がった場合に、賃金はそれについて上昇すると先ほど日銀総裁から答弁がありましたけど、確かに同じ傾向だというふうに思いますけれども、でも、問題は2%という物価安定目標を示しているわけですから、それに見合った賃金の上昇ということを確実に実施させる政策をもっとしっかりやらなきゃいけないと思うんですけれども、総理、いかがですか。


安倍晋三 首相
 大体各国の数値を見てみますと、大体物価が上昇していく中で賃金も上昇していく、名目GDPが上昇していく中で賃金も上昇していくわけでございますが、同時に私たちも、これはもちろん収益が増大をしていく中において企業の判断で賃金を上げていくわけでございますが、私たちとしては、できるだけ早い段階で賃金、一時金等に反映をしていただきたいということでお願いをしてきているわけでございますし、多くの企業がそれにこたえていただいていることは大変有り難いと、このように思うわけでございますが、これからもそういう働きかけを行っていきたいと考えております。

参議院議員 森ゆうこ
 社会保障制度改革は全く進んでおりません。これはもう、8月21日までに法制上の措置を講ずるというのは、もう絶望的じゃないんですか。


甘利明 国務大臣
 絶望的とは思っておりませんが、先般も、これまでの議論を五項目、座長が取りまとめて発表をされました。確実に前進をいたしております。
 ただ、年金の部分につきましては、三党間であらかじめ方向性を示すということであります。この方向性は必ずしも民主党の案に全員が乗るということではないと思っておりまして、三党で協議をして合意をした道を探ると。ただ、それをただ待って何もしないということではなくて、現行の制度の中で問題点とされていることについても改善をしていくという議論は入っていくことになっております。

参議院議員 森ゆうこ
 本当に間に合うんでしょうか。
 年金特例水準の解消の問題については先般少し指摘しましたけれども、物価が上がる中ですから、しかも、これを決めたときにはこの物価安定目標という政策ではなかったわけですので、これは中止をすべきじゃないでしょうか。
 物価が上昇する中で特例水準を解消というのは年金生活者にとって厳し過ぎるんじゃないでしょうか。


田村憲久 国務大臣
 先ほど来御議論をさせていただきましたが、年金には物価に合わせてスライドする仕組みがございます。
 一方で、特例水準を、これを解消するということで、3年間にわたって引下げをするわけでありますけれども、仮にそれ以上物価が上がった場合には、当然のごとく、その部分はスライドして年金が上がるということでございますので、それも含めて年金のスライドというものがあるわけでございます。

参議院議員 森ゆうこ
 この10月から下がるんですよね。


田村憲久 国務大臣
 これは民主党政権下において法律が提出されまして、それが成立したわけでございまして、10月からは確かに下がります。
 ただ、年金のスライドというものは、今年度の物価水準に合わせて、来年度それに合わせてスライドが掛かるということでございますから、特例水準の適正化との差引きの中において年金が引き上がることもあり得ると、来年の4月からでありますけれども。

参議院議員 森ゆうこ
 もっと言いたいことはあるんですけれども、時間がありませんので、憲法改正について一言だけ総理と議論をさせていただきたいと思います。

 憲法九十六条の改正について伺いたいと思いますが、私は、憲法改正あるべしと、改憲か護憲かといったときには、必要な改憲はするべき立場、するべきであるというふうに思っておりますけれども、この九十六条の改正については反対であります。
 まず、総理に伺いたいんですが、内閣には憲法改正原案の提出権はあるとお考えでしょうか。


安倍晋三 首相
 これについてはいろんな議論があるわけでございますが、基本的に今我が党としては、これは一党だけにおいてはいずれにせよこれは3分の1を構成することができませんし、まさに院においてこれは提出をしたいと、基本的にはそういう議論になっております。

参議院議員 森ゆうこ
 九十六条に「国会が、これを発議し、」と特に定めていることから、内閣に提出権はないというのが通説です、もちろん諸説ありますけれども。

 改正手続に両議院総員の3分の2の特別多数決としているその理由は何であると考えていらっしゃるでしょうか。今の改正要件。


安倍晋三 首相
 私も今ちょっと、質問の通告もございませんし、意味がよく分からないわけでございますが、つまり発議要件を3分の2にし、そしてその後、国民投票があるわけでございます。
 その中において、言わばそのときの、これは元々、先ほど申し上げましたように、GHQの25人の委員が原案を作ったものでございますが、その中において改正条項が定められたものだと、このように思っております。

参議院議員 森ゆうこ
 やはり、この改正手続が特別多数決ということで3分の2というふうに決められているのは、これはやはり憲法の基本原理をしっかり守ると。

 権力は腐敗し堕落する、だから憲法を改正するときにはもっと真摯な、抑制的な議論が必要であるということだと私は考えております。

 じゃ、総理は、憲法前文冒頭の「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、」というふうにありますけれども、その意味についてはどのようにお考えでしょうか。


安倍晋三 首相
 まさに日本は直接民主主義ではなくて間接民主主義によって、議院内閣制において政治を行っているということではないかと思います。

参議院議員 森ゆうこ
 代議制民主主義ということで、そうしますと、国民の過半数が憲法を改正したいとの意思を国会両議院の3分の1超の議員が妨害できる制度は常識的ではないと繰り返される総理のこの発言は、この代議制民主主義、これを、何というか、否定するものであるというふうに私は受け止めて非常に違和感を持っているんですけれども、そうではないんですか。


安倍晋三 首相
 まさに今委員がおっしゃったように、3分の1を少し超える議員が反対をすれば国民が自分たちの意思を表明することができないのはおかしいと、こう申し上げているところでございます。

参議院議員 森ゆうこ
 時間がなくて少しかみ合わない議論でしたけれども、少なくとも私は、権力を抑制的に行使するということをもう少しお考えをいただいて、しっかりと内閣を運営することをお願いを申し上げまして、質問を終わりたいと思います。


石井一 委員長
 以上で参議院議員 森ゆうこさんの質疑は終了いたしました。(拍手)

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◇ 参考

ホワイト・カラー・イグゼンプション white collar exemption
労働時間規制適用免除制度 : いわゆるホワイトカラー労働者(主に事務に従事する人々を指す職種・労働層)に対する労働法上の規制を緩和・適用免除すること、またはその制度。

◇ 感想とお断り

 参議院議員 森ゆうこ氏の次の質問に対しての首相の答えはナサケナイ。

 『 総理は、憲法前文冒頭の「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、」(中略)その意味についてはどのようにお考えでしょうか。』
 安倍首相 「日本は直接民主主義ではなくて間接民主主義によって、議院内閣制において政治を行っているということではないかと思います。」

 これが,一国の首相の答えというのが情けない。中学生のテストの答えじゃないんだからね。カンペもないし,ごまかしとけって感じ。

 日本国民のレヴェルが疑われても仕方ない。橋下市長・石原前都知事だけでなく,安倍首相始め自民党の多くは,歴史認識にしろ,ほんとうにオワッテイル。ゲンパツ問題も「フェードアウト」するだろうと言う橋下市長。こうした,何の責任も取る気のない,まったくもってリーダーの資質に欠けたゴリッパな発言の数々。

 なお,以下のメモでは参議院予算委員会・集中審議【 締めくくり質疑 】5月15日15:58~16:16とのお知らせをしましたが,当日16:23~と時間帯が変更されました。また,引用元の議事録を読みやすくするため,数字の表記(漢数字→アラビア数字)など一部変更しています。

参議院議員 森ゆうこ  生活の党・代表代行
/明日15日・質疑インターネット中継  2013/05/14 19:32
http://4472752.at.webry.info/201305/article_21.html

画像
 
ペチュニア八重咲きrose-mazenta

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