参議院議員森ゆうこ  生活の党代表代行質疑/4.24予算委員会・議事録

4.24 参議院予算委員会・議事録
参議院議員 森ゆうこ
生活の党・代表代行 質疑
を読んでのメモ。


原発のコスト/自ら試算さえしていない安倍政権

◇ はじめに

 2011(平成23)年3月11日(金)の大震災と津波,同12日以降続いている福島第一原発事故。
 沢山の方がたが被災され,長い間,仮設住宅入居もままならず,今なお,故郷の土地に立ちいる事も出来ず,ときに家族が引き離されたまま,暮らす方がたもいらっしゃいます。
 キリンまで登場させ,六本木ヒルズ開業10年? 過ぎたこととして語られる震災,原発事故であってよいのでしょうか。
 幾多の混乱の中,たしかに政府は混乱し,また,天災と原発事故への無力感が,民主党政権に対する憤懣として,或いは,小沢一郎冤罪事件として,人々の気分の転嫁が為され,意味の不明なまま,昨年12月の衆議院選挙は執行されました。

 しかし,現・自公政府は,無責任なまま,私たちの暮らしを根底から脅かそうとしているかのように思えます。

 なぜなら,前・民主党政府が,震災と原発事故の混乱の中で2011年12月に取り敢えず,東電のデータもしくは,官僚のデータを使って発表するしかなかった原発のコスト試算を,安倍首相は,平気で引用して答弁をしました。

 つまり,現在の政府は,自ら「原発のコスト試算」は,してはいないし,する気もないという事なのでしょうか?

 驚き,あきれるだけではなく,これほどのいい加減な政治家に,この国の舵取りが出来ると言うのでしょうか?

 特にゲンパツ事故の実際の事態が明らかになるにつれ,粛々と新しいデータを取り入れ,国民を守るのが,政府の役目ではないのでしょうか?
 以下の答弁に明らかなように,安倍首相は,国民の生命どころか,安全も安心もどうでもよくて,ひたすら「民主党」が憎いだけで政治をなさっているとしか,わたくしには考えられません。


◇ 安倍首相・発言

 「原発のコストについてはですね,東日本大震災後,2011年12月に政府が試算を行なっています。
 この試算は,設備や燃料,維持費,など発電原価のみならず,損害賠償費用を含む,事故対応費用,CO2対策費用,政策経費などの社会的費用も加味したものであり,原子力は1キロワット・アワー(1kw/h)当たり,8.9円以上と試算されています。
 その他の仕様電源のコストと比較して,必ずしも高いコストとして試算された訳ではないと承知をしております。」

 「あのう,先ほど私が試算についてお話しをさして頂きました。本当ですかと言うお話しだったんですが,森委員がまだ民主党におられた時の民主党政権の試算を今申し上げた所でございます。」



◇ 蛇足

 なお,参議院予算委員会・議事録は,参議院の速記係からのものが,参議院議員 森ゆうこ 生活の党・代表代行のブログで読むことができます。
http://my-dream.air-nifty.com/moriyuuko/giziroku.html
 新潟県の皆さんには,特に,暮らしに密着したゲンパツであることも,と思い,読みやすい形で,わたくしがYouTubeから起こしたものを,以下に掲載します。  おいしいお米や,お餅を食べる度に,いつか,新潟県を訪れてみたいと思っていましたが,ムリかもしれないのが残念です。



◇ 4月24日(水) 参議院 予算委員会・議事録
参議院議員 森ゆうこ 生活の党・代表代行 質疑
参議院インターネット審議中継 
(TV中継なし)YouTube

chair ; 次に森ゆうこ君の質疑を行います。森ゆうこ君。

森ゆうこ議員 ; 生活の党の森ゆうこでございます。
 新潟県柏崎刈羽原子力発電所についてお聞きをします。

 安全に配慮して,新たな地域振興策で原発立地地域を再生する事が,地元選出議員としての使命だと,私は考えております。

 田中(俊一)委員長にお聞きを致します
 柏崎刈羽原発は,原子炉建屋は敷地内の直下が,活断層の疑いがございます。再稼働できるのかどうか,早くはっきりしてほしいというふうに,地元の皆さんから言われております。

 先月,敷地内の断層について,新たな基準に基づいてバックフィットの審査の中で活断層かどうかを評価する方針を示されました。
 このままですとバックフィット審査は当分先になりますので,そのまま放置されることになりますが,大飯原発等のように早急に評価できないのでしょうか。

chair ;  原子力規制委員会・田中俊一委員長。

田中 委員長 ; ご指摘の,大飯や,東通り,敦賀を含む6つの(原子力)発電所については,旧・原子力安全保安院が追加調査を行なうよう指示を出しておりまして,その保安院の事務を引き継いだ形で,原子力規制委員会において現地調査と評価を実施しているところであります。

 柏崎刈羽を含むその他の(原子力)発電所につきましては,旧・原子力安全保安院での検討の際に,引き続き,地質データの拡充を行なうように求められておりまして,それを踏まえて東京電力が自主的に調査を行なったものと認識しております。

 当委員会としましては,まず,6つの(原子力)発電所については,引き続き評価を行なって行きますが,その他の(原子力)発電所については,事業者の申請に基づいて,新しい規制基準への適合性を審査する中で,評価を行なう事としています。

chair ; はい。森ゆうこ君。

森ゆうこ議員 ; 先ほど申し上げましたけれども,判断が,このあと,ずっと後になるという事になりますと,地域の将来設計,これにもかかわります。
 「できないなら,できない」「廃炉にするなら,する」という事を早く決めて頂きたいという事なんですが,もう一度ご答弁頂きたいと思いますし,バックフィット等の審査,先になるかも知れませんけれども,その場合も,複数の活断層の専門家で調査団を組んで行なった敦賀等の断層調査のように,同様な形で柏崎についても,(活断層の調査・評価が)行なわれるんでしょうか。

chair ;  はい。原子力規制委員会・田中俊一委員長。

田中 委員長 ; えーと。新しい規制基準への適合性の審査に当っては,事業者の申請に対して,申請があった場合に,原子力規制委員による審議を中心に行なっていく考えでおります。

 具体的な審査とか,調査の方法は,現時点では決定しておりませんが,必要に応じて外部専門家の参加を求める場合もあると考えています。

chair ; はい。森ゆうこ君。

森ゆうこ議員 ; ぜひ,複数(の専門家)で,(活断層の調査・評価を)やって頂きたいというふうに思います。

 新たなリスクとして,多数機の設置の問題がございます。
 柏崎刈羽原発は,7機,プラントがございますけれども,この事のリスクについて,規制をどうお考えになりますでしょうか。

chair ;  はい。田中俊一・原子力規制委員会委員長。

田中 委員長 ; 原子力規制委員会では,福島第1原発事故において,複数号機が,同時に,シヴィア・アクシデントに陥ったことを踏まえて,ワンサイトに複数号機がある場合には,全号機で,シヴィア・アクシデントが同時に発生した場合にも対応できるように,新たな(規制)基準で対策を求めております。

 具体的には,たとえば,シヴィア・アクシデント同時発生時の対策としては,電源車などのシヴィア・アクシデント対策の敷材を,全号機分持つ。1機あたり2台は持つという事。
 それから,安全上重要な設備,重要配管については共用,原則としてその安全性が向上するというような事例を除いて,共用を禁止する。そう言ったような様々な対策を求めております。
 
 で,こうした基準への適合状況をしっかりと確認する事で,福島第1原子力発電所のような事故を起こさないように,しっかり防止するように努めて参りたいと考えてるところで......

chair ;  はい。森ゆうこ君。

森ゆうこ議員 ; もう一度,確認しますけれども「3機以上同時に動かさないように,運用上,配慮する必要がある」と,衆議院原子力問題特別委員会で,田中委員長はお答えになりました。
 その,運用規制。「3機以上は同時に動かさない」と言う規制そのものをするお考えはございますか。

chair ;  はい。田中俊一委員長。

田中 委員長 ; えーと,先般の発言は,規制基準を超えて安全向上のために,運用面も含めて事業者には様々な工夫を求めて,あのう,行なって頂きたいという主旨で行なったものであります。
 えーっ。ま,政府としてその対応を求めると言うよりは,事業者において安全を追求する観点からどういった取組みが必要なのか,幅広い観点から考えて頂きたいと考えています。

 原子力委員会としましては,福島第1原発事故において,複数号機が同時にシヴィア・アクシデントに至ったことを踏まえ,ワンサイトに複数号機がある場合は,同時にシヴィア・アクシデントが発生した場合でも対応できる事を新たな基準として求めています。
 こうした基準の適合状況をしっかりと確認する事で,福島第1原子力発電所・事故と同様の事故を防止して参りたいと考えています。

chair ;  はい。森ゆうこ君。

森ゆうこ議員 ; 先日の(田中)委員長の発言は,「事業者は,3機以上同時に動かさないように,運用上,配慮をする必要がある」という主旨のご発言だったと思います。

 東京電力に伺います。
 柏崎刈羽原発を,3機以上同時に動かさない,という配慮をするお考えはございますか。

chair ;  東京電力株式会社・代表執行役社長・廣瀬直己(ひろせ なおみ)参考人。 

廣瀬 参考人 ; お答えします。私共,あの,福島で,えーっ,同時に,えーっ,沢山のユニットが,過酷な,あーっ,状況に陥ると,うーっ,大変厳しい経験を致しました。その経験に基づきまして,えーっ,しっかりとした運用をして行かなければいけないと言う風に思っています。

 今,田中委員長からお話しありましたように,新しい規制基準に適合するのは,もちろんの事ですが,えーっ,たとえばですね,あのう先生も御存知のように,柏崎では,1,2,3,4号機とそれから5,6,7号機が,まあ同じ敷地内ではございますが,それぞれ少し離れた所に建っております。そうした所で,それぞれのグループ(1,2,3,4号機のグループと5,6,7号機のグループ)に必要な敷材であるとか,運転要員であるとか,それから非常用の,事故が起こった時の復旧対策要員であるとか,それを,それぞれ別に配置すると言うような事も考えてですね,今後とも兎に角,万が一,同時に複数の号機が被災をするというような事があっては,充分に安全が確保できるように運用してやって参りたいと言う風に考えております。以上でございます。

chair ;  はい。森ゆうこ君。

森ゆうこ議員 ; その精神論だけでは,シヴィア・アクシデントに対応できない訳でして,原子力規制委員会の新基準を上回る対策をすると言う覚悟であると,先日,答弁されているわけですけれども,具体的に,もう少しお答え頂きたいと思います。

chair ;  はい。廣瀬直己・東京電力社長。

廣瀬 参考人 ; はい。あのう,たとえばですね,運転員をですね,えーっ,増強するであるとか,或いは24時間の対応車のための宿直者を増員するであるとか,或いは緊急時のですね対応要員を増やして行くというような事を考えております。

chair ;  速記を止めて下さい。(音声中断・約1分50秒間)

chair ;  はい。森ゆうこさん。

森ゆうこ議員 ; あの,総理,体調は如何ですか。

安倍 首相 ; 問題御座いません。  (議場内・少し笑)

chair ;  森ゆうこさん。

森ゆうこ議員 ; それを聞いて安心しました。
 と言うのはですね,参議院予算委員会・日程,たいへん窮屈でございまして,野党が政府の外交的な日程に配慮を致しまして,そしてまた連休もございます。
その中で,たいへん日程が限られているということで,事前の交渉では,ほとんど集中と言うお話しがございましたけれども,明後日,我々野党のほうは,総理ご出席の下,集中審議をお願いしておりますけれども,自民党側がですね「1週間,参議院予算委員会に総理が入られる事が出来ない」と言う事で「まあ,金曜日はダメだ」と言うふうに言って,譲らないもんですから。

 「理由は何ですか」というふうに問い質してもですね,「外交的な日程がある訳でもない」「とにかく1週間びっしり張り付くのはダメなんだ」と言うことですので,体調がお悪いのかなというふうに思いまして,質問した処でございます。
 と言うと,参議院予算委員会審議にご協力頂けるという事でよろしいですか。

chair ;  はい。総理大臣。

安倍 首相 ; あのう,国会で決めて頂いているというふうに理解をしております。

chair ;  はい。森ゆうこさん。

森ゆうこ議員 ; ま,(予算委員会に)お出になれるという事だというふうに受け止めたいと思います。
 で,総理。東京電力がこうした配慮をしない場合,政府として運用を改めるよう,指導するお考えはございますか。

chair ;  はい。安倍内閣総理大臣。

安倍 首相 ; 1つの(原子力)発電所の中にある,複数の原子炉の同時稼働を制限するかどうかも含め,各原発の安全性については,原子力規制委員会の専門的な判断に委ねる事項であり,えーっ,新規制基準を満たさない限りでは原発の稼働はない,という事であります。
 政府としては法令に則って行なわれる原子力規制委員会の専門的な判断を尊重します。

chair ;  はい。森さん。

森ゆうこ議員 ; ひとつ事故が起きて,それが手が付けられなく,次々に暴走すると,大変な事故。拡大していく訳ですね。そういう意味で,米国では,複数機の規制がございます。

 しかし,柏崎刈羽,7機もあるわけです。この7機,やはり,運用上の規制をすべきと考えますけれども,総理としてのご見解,もう一度お聞かせ下さい。

chair ;  はい。総理大臣。

安倍 首相 ; 今,答弁した通りであります。

chair ;  はい。森ゆうこさん。

森ゆうこ議員 ; もう1回良くお考えをいただきたいと思います。
 で,柏崎刈羽原発は,断層の評価次第では,廃炉になる可能性もございます。
 たとえ再稼働できたとしても,40年の運転制限を考えますと,2030年代には全て廃炉になります。

 東京電力。原発の跡地利用をどう考えているのか。
 原発以外の方法で,地域の活性化に,引き続き,貢献するお考えはございますか。

chair ;  はい。東京電力社長・廣瀬直己 参考人。

廣瀬 参考人 ; お答え申し上げます。
 私共,原子力発電所の立地地域の皆様にはこれまでも地域の活性化であるとか地域の経済の少しでも発展にお役に立てればと言う事で取組んで参りましたし,この考えは今後もいささかも変わる事無く考えて参りたいと思っております。

 まだ廃炉の跡地,廃炉後のですね,跡地利用については,何ら決定しておるものではございませんけれども,今後もこうした考えに基づいて検討して参りたいというふうに思っております。

chair ;  森さん。

森ゆうこ議員 ; 総理に伺いますが,政府は,原発廃炉後の立地地域の支援策について,どうお進めになる考えでしょうか。

chair ;  安倍内閣総理大臣。

安倍 首相 ; 原発の,おーっ,えっ......(持っている書面のどこをみればいいか見つからなくなったので,言い淀む)安全性についてはですね,現在,原子力規制委員会に於いて新しい規制基準の策定が,進められております,と。

 個別の原発の廃炉については,新しい規制基準に基づく規制の下で,事業者が個別に判断する事となります。

 現在,エネルギー政策の見直しの議論を進めておりまして,この中で,御指摘の原発立地地域への対応などについてもですね,国として果たすべき役割や具体的な対応策を,検討して参りたいと思います。

chair ;  森ゆうこさん。

森ゆうこ議員 ; もう少し具体的なお話しが,もし何か構想があればですね。必ず,運転制限を考えますと,廃炉になるわけです。2030年代には,柏崎の場合は,全て廃炉になります。
 ぜひ,立地地域の支援策を,もう少しお考えをいただきたい,というふうに重ねてお願い申し上げたいと思います。

 ところで,シヴィア・アクシデント時の放射性物質(拡散)シミュレィション発表の後,柏崎刈羽以外の地域からも,住民の声を聞くべきとの要望を,多数,寄せられております。

 再稼働について,柏崎刈羽以外の住民の意見を聞くおつもりはあるか,田中委員長,お答え下さい。

chair ;  はい。田中原子力規制委員長。

田中 委員長 ; えーと,はじめに,あのう,先ほど,私,お答えの中で,原子力規制委員会と申し上げるべきところを,原子力委員会と申し上げましたので,まず訂正させて頂きたいと思います。

 ただ今の質問に対してですけれども,原子力規制委員会は,再稼働について判断するのではなくて,科学的・技術的な見地から,原子力発電所に必要な規制基準を設定し,原子力発電所がその基準に適合しているか否かを確認することが,役割であります。

 再稼働に係る住民の方の意見等については,エネルギー政策を担当する省庁など,或いは事業者などが充分に踏まえて,再稼働に向けた対応をして行くものと承知しております。
 えーっ,原子力規制委員会が,あのう,設定した規制基準及びその基準に適合しているかどうかっていう事を確認した結果については,必要に応じて,地元の方にも説明を行なう,という考えでおります。

chair ;  はい。森ゆうこさん。

森ゆうこ議員 ; 原発サイトの安全性だけではなく,シヴィア・アクシデントが起きた場合の,その緊急事態のその直後の対応についても,原子力規制委員会が指針を作って,そして法律に基づいて,指示を出して行く。総理に指示の案を出して行く。
 それが規制委員会の役割じゃないんですか。

chair ;  はい。原子力規制委員長。

田中 委員長 ; えーと,ただ今の,あのう,御質問は,いわゆる原子力防災に関する事だと思います。

 で,これにつきましては,私共がいわゆる防災指針というのを策定しまして,これについては,あのお......それに基づいて,各自治体が,自治体に防災計画を作っていただく,というために,あのう,随時,あのう,求めに応じたり,私共から施設の職員が出向いて御説明しているところでございます。

chair ;  はい。森さん。

森ゆうこ議員 ; 防災指針を決定し,そして緊急事態には,総理に対して,住民を防護する観点から,そして事故の拡散を防ぐ観点から,指示の案を,委員長が総理に示し,そして総理が指示を出して行く。

 いろんな面で規制委員会が,あらゆることに責任を持っているんですよ。

 再稼働は「再稼働」だけあるんじゃなくて,そういった場合の危険性も考えて, その時に確実に住民が保護できるのか。
 そういう体制が整っているのか。
 そういう事を考えて,再稼働の判断があるわけでして,その事について関係ないと言うような事は,私は理解できませんけれども。

 いかがですか,もう1回。

chair ;  はい。原子力・田中俊一・規制委員長。

田中 委員長 ; えーっと万一そういったシヴィア・アクシデント,重大な事故が起きて住民の避難が必要になるような場合には,そのお......私のほうで判断して,それを,本部長である総理の指示に基づいて,各自治体のクビチョウ(=首長)さんが住民に対して避難等の指示を出すと言うふうになっております。

chair ;  森ゆうこさん。

森ゆうこ議員 ; 再稼働の前に色んな準備が必要なわけですね。
 もちろん原発の安全対策も,そうです。
 そして,事故があった場合の住民の防護策もそうなんです。
 その事について,住民の意見を取り入れて欲しいと言ってるわけです。

 ところで,泉田知事が,泉田新潟県知事が,4月22日に原発の安全対策,そして今申し上げました,住民の防護対策の要請書を原子力規制庁長官に提出しましたけれども,田中委員長はそれを取り入れるおつもりはありますか。

chair ;  原子力規制委員長。

田中 委員長 ; えーっと,泉田知事からの要望書は,私も拝見しております。これまで私共の所には全国から,各地から,様々な形で要望書が届いております。そういった事も踏まえて新しい規制基準を策定して...規制基準の案を策定しております。
 えーっと,今回は規制基準が大きく変わると言うことで,2月にパブリック・コメントを予め1度行ないまして,そこでは4千を超える皆様からコメントをお寄せ頂きました。で,それを踏まえて,規制基準を見直して,現在またパブリック・コメントをしている所でございます。そういう事で,全体として皆様の意見は充分に配慮していると言う風に判断しております。

chair ;  はい。森ゆうこさん。

森ゆうこ議員 ; (議場の)皆様のもとに資料をお配りいたしました。
 地元紙の4月23日(火)『(泉田)知事,規制委の対応批判 』と。「(原子力)規制委員長・田中委員長との面会を求めておりましたが,面会かなわず」ということで,「現場の声を聞かない。」激怒をいたしております。

 田中委員長,ぜひ,お会いして頂き,この文書で受け取るだけではなく,意見交換して頂きたいと存じますが,お会いになるおつもりはございますか。

chair ;  田中原子力規制委員長。

田中 委員長 ; えーと,先ほど申し上げましたように,様々な方からのそういった申し入れがあります。で,それも,そういう事も含めて,えーと,先ほど申し上げましたように,そういった御意見については,あのう,充分に規制基準の中に反映してくと言う事でございます。
 あのう,泉田(新潟県)知事に会うかどうかってのは,その必要がある場合には当然会う事になると言う風に承知しています。

chair ;  森ゆうこさん。

森ゆうこ議員 ; 公正で独立していることと,話を聞かないことは,全く違う,というふうに(泉田新潟県)知事は批判を致しております。
 「原発事故の検証が終わらない中,地元の意見も聞かずに作られた新たな基準で,なぜ,安全が確保できると言い切れるのか。」

 立地自治体や疑問や課題に,今,聞かれていると言う事ですけれども,「まだ 不十分だ」と言う意見がこれだけある訳ですから,「もっと聞く耳を持って欲しい」というふうに言っておりますけれども,ぜひ,お会いになって色々意見交換して頂きたいと思います。

 たとえば,このヨウ素剤の配布について,新しい防災指針の中では,具体的に緊急事態の時に,誰が,服用の指示を出し,どこから,どういう連絡が来て,どのように,そういうふうに伝達されるのか,という事については,具体的な記述が,まだ今パブ・コメに係っている案の中にも,改定版の中にも,ございません。
 そういう事を決める事が必要であるというふうな要望もございます。

 これが,現場の声なんですね。田中委員長,いかがですか。


chair ;  はい。田中原子力規制委員長。

田中 委員長 ; えーと。現在パブ・コメに書かれているのは,あのお,規制,あのう,新たないわゆる原子力発電所の規制基準でありまして,現在,今御指摘の安定ヨウ素剤の件に関しては,防災指針のほうの防災指針のほうの所でのパブ・コメに該当するものでございます。

 で,原子力委員会......えーっ原子力規制委員会としましては,今回の事故の教訓を踏まえて,本年2月に原子力災害指針を改定して,安定ヨウ素剤の配布・服用について基本的な考え方を示しております。

 具体的には,緊急時に即時避難する原発周辺5キロメートル圏においては,原則として避難と同時に安定ヨウ素剤を服用できるよう,住民に事前配布する事を規定しております。

 また,現在,防災指針のパブリック・コメント中の改定原案では,緊急時の速やかな服用指示を明確化するため,安定ヨウ素剤の服用は,原則として原子力規制委員会が必要性を判断し,原子力災害対策本部長である総理の指示に基づいて行なう事との考え方を,お示ししている所でございます。

chair ;  はい。森さん。

森ゆうこ議員 ; 東京電力に伺います。
柏崎刈羽原発について新たな安全基準をクリアするための対策費はいくらでしょうか。

chair ;  はい。廣瀬東電社長。

廣瀬 参考人 ; はい。お答え申し上げます。
 2年前の事故の後にですね,えーっ,出されました緊急安全対策,と言うものに基づきまして,防潮堤の建設であるとか,あー,漏水,水が入って来ないようにする対策の強化といったような事で,見積もった額が700億円。昨年の,1年前ぐらいに見積もらせて頂いております。

 その後の追加分につきましては,新規制基準が,まだ出来ておりませんので,それを見てですね,これから積んで行くという事で,全体にまだお示しできる段階にございません。

chair ;  はい。森さん。

森ゆうこ議員 ; 特定安全施設については,いかがですか。

chair ;  はい。東電社長。

廣瀬 参考人 ; 特定安全施設につきましては,(平成)24年の第3四半期12月末でございますけれども,そこにいわゆる廃炉費用として9,200億円を計上してございます。

chair ;  森さん。

森ゆうこ議員 ; 柏崎刈羽原発の稼働率は,いかがでしょうか。

chair ;  はい。東京電力・廣瀬社長。

廣瀬 参考人 ; 先生御存知のように19年(2007年)の中越沖地震以来ですね,柏崎原子力発電所は,その為の補修工事であるとか強化策という事で平成20年(2008年)21年(2009年)あたりは,停まっておりまして,21年度あたりから1つ1つ安全を確認の上,稼働し始めて来ております。

 従いまして,たとえば20年(2008年)であれば,えーっ(稼働率は)0%でございますが,その後だんだん上がって来て,で,えー,今,御存知の通り,全部停まっているという状況にございます。
 従いましてたとえばこの5年間平均で申し上げますと(稼働率は)20.3%でございますが,過去にはですね,7つ(=7機)平均で,86.8%というのを記録した年もございます。

chair ;  はい。森ゆうこさん。

森ゆうこ議員 ; 経営判断として,原発をやめて高効率のガス・コンバインのサイクル火力発電所等に転換するお考えはございませんか。

chair ;  はい。東電社長・廣瀬直己君。

廣瀬 参考人 ; どう言った電源で発電をして行くかという事につきましては,安定性,それから経済性,それから環境への影響,この3つをですね重点的に考えて,選んでいくべきものという風に考えております。今後ともそうした観点から新しい電源についての構成も考えていくべきという風に思っております。

chair ;  はい。森さん。

森ゆうこ議員 ; 福島原発事故の廃炉まで,いくら費用がかかりますか。
 賠償費用はどうでしょうか。

chair ;  はい。東電・廣瀬社長。

廣瀬 参考人 ; お答え申します。
えー,すいません,先ほど申し上げた,あの安定化,特定施設というのは,私,特定原子力施設すなわち,福島第1原子力発電所の事だと思って,先に答えてしまいましたけれども,第3四半期,24年度(2012年度)の第3四半期で,廃炉関係費用は9,200億円でございます。

 一方,賠償費用につきましては,これも第3四半期,12月末の時点での見積りでございますけれども,約3.3兆円,という風に見ております。

chair ;  森ゆうこさん。

森ゆうこ議員 ; 今のをもう1回。

chair ; もう1度,答弁を求めております。

廣瀬 参考人 ; 廃炉関係費用につきましては,24年度(2012年度)の第3四半期末の決算で,9,200億円を,約9,200億円を計上しております。
 一方,賠償費用の見積もりにつきましては,現時点,12月時点ですけれども,約3.3兆円という風に見積もっております。

chair ;  はい。森さん。

森ゆうこ議員 ; それは原発事故の終息,完全終息,廃炉まで,という事でよろしいんでしょうか。

chair ;  はい。廣瀬・東電社長。

廣瀬 参考人 ; えーっ,飽くまでも12月時点での見積りという事でございます。
 これで全部かどうかと言うのは,これから,また,あの......状況に応じて見積って行かなければいけないと思っております。

chair ;  はい。森さん。

森ゆうこ議員 ; とても,そんな金額では(賠償)出来ないでしょう。

chair ;  はい。東電社長。

廣瀬 参考人 ; もちろん,あの.....今後の状況次第に依りまして,また改めて,当然見直しをして行くという必要があるという風に思っております。

chair ;  森ゆうこさん。

森ゆうこ議員 ; 何十年かかるか分からない。
いったい,いくらかかるか分からない。
 この費用を考えて,そして稼働率等を考えても,総理,原発は低廉で安定的なエネルギーと言えるんでしょうか。

chair ; 安倍内閣総理大臣。

安倍首相 ; 原発のコストについてはですね,東日本大震災後,2011年12月に政府が試算を行なっています。

 この試算は,設備や燃料,維持費,など発電原価のみならず,損害賠償費用を含む,事故対応費用,CO2対策費用,政策経費などの社会的費用も加味したものであり,原子力は1キロワット・アワー(1kw/h)当たり,8.9円以上と試算されています。
 その他の仕様電源のコストと比較して,必ずしも高いコストとして試算された訳ではないと承知をしております。

chair ;  森ゆうこさん。

森ゆうこ議員 ; 本気で言ってるんですか。(議場・笑)
 事故がいつ終息するか分からない。いったい,いくら,かかるか分からない。
 今の汚染水の対応,汚染水にうまく対応できていない。本当に,安い電力だと思っているんですか。

chair ; はい。安倍総理。

安倍首相 ; ただ今,答弁した通りであります。

chair ;  森さん。

森ゆうこ議員 ; まったく虚構にすぎない,というふうに思います。茂木(経産省&内閣府特命担当)大臣が「秋にも再稼働」というふうに言っていましたけれど,本当にそうなんですか,田中委員長。

chair ;  田中原子力規制委員長。

田中 委員長 ; 茂木(経産省&内閣府特命担当)大臣が,どのように発言したかは分かりませんけれども,私共としては,新しい規制基準を,7月に施行する予定でありまして,それに基づいて,申請が出てきた場合には,速やかに審査業務を進めたいというふうに考えています。

chair ;  森ゆうこさん。

森ゆうこ議員 ; 規制する側がそのような事を言う,発言をする。まず決めなきゃいけない訳です。
 推進する側の茂木(経産省&内閣府特命担当)大臣が先走って,再稼働について,そういう発言をするのは,私は,許されないと思いますけど。
 総理,いかがお考えですか。

chair ; 安倍総理。

安倍首相 ; あのう,先ほど私が試算についてお話しをさして頂きました。本当ですかと言うお話しだったんですが,森委員がまだ民主党におられた時の民主党政権の試算を今申し上げた所でございます。

chair ;  それでは,時間が来ておりますので,茂木発言に対して総理はどう思うかと言う事についてお答え頂いて,この質疑を終了したいと思います。

安倍首相 ; 茂木大臣の発言は問題ないと思っております。

chair ;  はい,それでは。

森ゆうこ議員 ; すみません。残りの質問も,申し訳ありませんが,次回お願い致します。有り難うございました。

chair ;  以上をもちまして,森ゆうこ君の質疑を終了致します。




◇ 参考

田中(俊一)委員長 ; 原子力規制委員会委員長
1945(昭和20)年1月9日~

原子力規制委員会 Nuclea Regulation Authority
http://www.nsr.go.jp/nra/gaiyou/profile01.html

廣瀬 直己ひろせ なおみ ; 東京電力取締役代表執行役社長
1953(昭和28)年2月1日~

泉田 裕彦いずみだ ひろひこ ; 新潟県知事(17-19代)前職・経済産業省
1962(昭和37)年9月15日 ~

特定安全施設
特定安全施設の目的は、「炉心損傷の発生防止」及び「炉心損傷後の格納容器破損防止」の両方を. 含めるべきか、それとも、「炉心損傷後の格納容器破損防止」を目的とすべきか? (整理案)
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/shin_anzenkijyun/data/0007_02.pdf

中越沖地震
新潟県中越沖地震(にいがたけんちゅうえつおきじしん)
2007年(平成19年)7月16日(月・海の日)10時13分23秒に発生
震源;新潟県中越地方沖 地震の規模を示すマグニチュード(M)は6.8

茂木敏充; 第17代経済産業大臣,内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償支援機構)

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