税制改正大綱/中長期の経済対策は?

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岩波書店『海のおばけ オーリー』
文とえ マリー・ホール・エッツ やく 石井桃子
 


 「~大綱」ものものしい名前です。税制改正大綱とか新防衛大綱とか。「おおもと」のほうが分かるかも。

 共同通信1月24日0時配信で『IMFによる日本の緊急経済対策についての警告は,世界経済見通しの改定から「中期の財政戦略が伴わなければ重要なリスク」となり景気刺激策による回復は長続きせず財政状況の悪化を招く』といったような記事を見ました。
 政府はすでに,24日に2013年度税制改正のおおもとを決定したはずですが,日経新聞などには「減税拡充」の文字が躍っても,内容は,記事中に見られるような「格差是正の観点」はほとんどなく,低所得者対策についても『消費税率の10%引き上げ時に軽減税率制度を導入することをめざす

 これでは野田前首相が開き直ったように「財源が足りないから」,石破氏が「せいぜいコメ・ミソ・ショウユ」と仰ったように,CDも本も生活必需品とは言えませんので,これを聴いて,あれを読んで,明日もあさっても一生懸命働きましょうという暮らしは,望めなくなるのでしょうか。
 「目指す」と書いたけれど,できませんでした,とかね。いや,大根おろしで目刺しは美味しいですとか,イワシは現在は高級魚ですとかね。

 朝のラジオは30分近くも,公務員の「駆け込み退職」に嘆息する人たちの「街の声」を放送していました。

 なぜ,制度を,年度末まで働くと150万円もソンという期限にして変える必要があったのでしょうか?

ようするに,政府は物凄い制度の変化を起こしていて,公務員の給料が実は税金から支払われているということの倫理的な意味を疑問に思うことさえさせないように突っ走っています。


 定年ということは安定した給与での職種選択にセイコウした人達は,めでたく孫の何人かがいたりして,あの「孫の教育費」名目なら信託銀行などに孫名義の口座をつくり,贈与の一定額は非課税なので,さっさと今持っている“財産”を目減りさせないように計算素早くできたことかとおもいます。以下,参考です。
「富裕層減税 2013/01/09 16:51」 「富裕層減税【2】2013/01/10 01:06」
http://4472752.at.webry.info/201301/article_21.html
http://4472752.at.webry.info/201301/article_22.html

 古本・古レコード,フリー・マーケットでさえ相手にされないモノモチの,計算機もいらないわたくしです。でも,こっそり,書きます。愛書館・中川書房という街の古本屋さんは親切でした。珍しい絵本などはまだ少し需要もあるとか。汚れていなければ,ですがね。

 で,やはり,景気浮揚策のどのあたりが将来の成長に繋がるのか,分かりません。政府は駆け込みナントカは抑制したい方針らしいですし,駆け込み需要をあてにしたリリースとか出版とかあるはずもなく,中小は苦しくなりそうとは想像できます。
 真面目な給与所得者がムリなローンで破綻することが問題になり始めたのは,小泉元総理の時代からです。知る限りでは,あの歴史学者・阿部謹也が,その事を心配していました。どの本で読んだかは忘れました。

それでは,総務省・統計局のこんな文章も大幅に変更されるのでしょうか?
総務省 統計局http://www.stat.go.jp/
政策統括官(統計基準担当)・統計研修所 分野別一覧。この中の労働に関する統計>就業構造基本調査を見ます。
 この前文ですでに「非正規雇用の拡大など雇用形態の構造的変化が顕在化」という分析があります。以下です。
 『近年、我が国では非正規雇用の拡大など雇用形態の構造的変化が顕在化するとともに、少子高齢化の進展の下で高齢者や女性の就業促進、仕事と家庭生活との調和を図るワーク・ライフ・バランスの実現の重要性が高まっています。
今回(平成24年10月)の調査では、こうした状況に的確に対応するため調査事項の一部見直しを行うなど、就業及び不就業の実態をより詳細に把握し、国や都道府県などの雇用政策、経済政策など各種行政施策の基礎資料として提供することとしています。』

 また,生活保護費の引き下げは,最低賃金が上がらないことに直結するはずですので,低所得世帯の暮らしもますます苦しくなるかも知れません。

 今日の1ドルは90.3~90.4円になったようです。原油は先物で1バレル95.95ドル~96.45ドルとか。(1バレル≒42米ガロン≒159リットル/1バレル≒3.785リットル/1ガロン≒158.97リットル)
ここから先の計算,めんどうなので整数にします。
1バレル買うのには/90円×96ドル=8,640円。
1リットル買うのには/  8,640円÷159リットル≒54円。

 ガス・ステーションでガソリン・1リットル今だいたい140~150円くらいです。円安とか,こういうどーでもいい計算で時間を使うより,子どもとテーマパークに遊びに行く回数を減らそうかなと溜息をついてお考えのご家庭もあるかも知れません。
 対米の租税条約改正など,気になることが多過ぎるのですが,ほんとにこのままでいいのでしょうか。バカなわたくしには,なかなか理解できません。

この記事へのコメント

よっちら
2013年01月25日 22:22
「駆け込み退職」については、明らかに制度欠陥だと思います。「公務員の矜持」云々を言って嘆く人には、逆に今回9割の人たちが定年を全うする方を選んだことに目を向けてもいいんじゃないかと。
(すでにお読みと思いますが)片○さつきという、主計局幹部まで務めた代議士が、いかにも「国は財源確保のために決めているんだから」というような「上から目線」にあふれた文章をBLOGOSに書いています。
http://blogos.com/article/54672/
制度を作る側のこういう(お上の考えたことに間違いはない)姿勢にこそ問題があると思いますよ。
レイナ
2013年01月26日 08:16
よっちら様
いつも,目の覚めるご意見をいただき,ありがとうございます。
「制度欠陥」が,なぜ起きているのか。手短に言えば政府が暴走をしていることを批判するのに,マスメディアの果たしている役割まで検証しなければならない今日(こんにち)の状態は,どうしてもヘンのような気がしています。
 「上から目線」がオヤジどもの特権だった時代は遠くなったのでしょうね。
 じつは,片○とか意味不明なことしか言わないのを相手にしても始まらないなあと,見た事がありません。ダメなものを,ダメと言っておくことも重要なのでしょうが,めんどうくさいが先に立ってしまっています。今後とも,手強いご意見をお願い致します。

よっちら
2013年01月26日 10:14
レスありがとうございます。片○氏については、野党だったら放っておけばいいですが、今は総務政務官なので(笑)。
それとこの内閣でも気をつけなくてはならない大臣がたくさんいますが、中でも行革担当相の稲田○美氏の最右翼言動には注意です。

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