小沢一郎代議士の危機感【2】クーデターが起きている。自民「憲法改正草案」の異常さ

<追記> 誤解をうむタイトルでありますことを,お詫びします。
 以下は,このメモをしている私の考えであって,小沢一郎代議士の意見をまとめたものではありません。
 法学的にはクーデターと呼ばれる事態が今後起きないとも限らない。そうした警鐘のために,かなりミスリーディングなタイトルを付けたものです。
 小沢一郎代議士の憲法の考え方は,公式サイトなどでお確かめ下さい。
 または講演,会見などの文字起こしをしてありますので,そちらをご覧ください。 レイナ


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きのうメモした自民の「改正草案」この前文を見てみましょう。短い文章の中に書かれている主語の種類が,5つあります
漢字をたくさん覚えているとか,国語が得意だとか,読解力があるとか,読書量がおおいとか,書いていないけれど文脈から想像するとか,そんなひつようはありません。
この文では,「○○は」ってところを,拾うだけでいいですよ。
どうですか?

は~い!もうできました。
「日本国は」 「我が国は」 「日本国民は」 「我々は」 「日本国民は」

そうですね。
では,次は,少しむずかしい質問です。では,なぜ,こんなに主語を使い分けているのでしょう。
ヒント,いりますか?  では,案の「第10章」をお読みなさいね。
「第10章」には,今よりもっと簡単に憲法改正をできるようになると,書かれていますよ。

は~い! どんどん「改正」し続けることができるから,あとで,入れ替えちゃえるので,たいして,こだわらなかったんで~す。

そうですね。
そして,「日本国は、統治される」というところは、いったい誰が統治するのか,主語は省いて,分からないようにしてあるのですね。

え~っ! じゃあ,この途中に,「サタンが」って主語を書いてもよくなるの?

そうですね。
そんなおかしなことも,できるようになりますね。
いま私たちが持っている憲法の,第10章を,もう一度おさらいしましょうか。


第十章 最高法規
第九七条【基本的人権の本質】 
この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類に多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試練に耐へ、現在および将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。


「基本的人権」とは何か,「侵すことのできない永久の権利」とは何か,今はみんなが論争中で,それは,とってもだいじなことです。
ただし,そんなことは,考えなくてよくなります。なぜなら,自民党の「改正草案」第十一章 最高法規〔 削除 〕となっていますから。

削除するから論争のひつようもなくなるし,もう,み~んな“こっかい”におまかせだよ,というのが,自民党の「改正草案」なんですね。

いま私たちが持っている憲法は,表現の自由がありますので,「削除」と言うだけなら,言ってみる自由もありますね。
ただね,公共の福祉に反する言動は,今でもけっこう厳しく,いけませんよってされることが多いのですよ。
エロ本や暴力的な表現を子どもに見せてはダメ。そう言われても,いったいどこまでがエロでどこまでが暴力なの,とおもいますが,デモとか抗議活動とか,過激な言葉とか,ぜ~んぶダメって,あからさまには取り締まりませんよね。

だから,今の憲法がきらいだって言う自由はありますが,自民の「改正草案」は,どうしたって公共の福祉に反する表現だとしか思えませんよね。

もっと正確に言えば,現行憲法の下で,この改正は不可能です。
もっと正確に言えば,クーデターを起こそうとしているのです。

今この時期に,憲法の名を借り,改正という美名のもとに,クーデターがおきつつあるのです。
無辜の民をだまして幾度となくクーデターを成功させてきた政権や国家は,たくさん見つかります。

なぜ,国中の憲法学者や法律家の方々は,この草案は違憲ですと声明をお出しにならないのですか? 発表しても,またしても,マスコミが隠しているのでしょうか?
2011(平成23)年12月1日には財団法人・全日本仏教会の宣言文「原子力発電によらない生き方を求めて」が発表されていました。その後,会長が当時とちがうので,など曖昧な誤魔化し方をしていますが,こと,憲法なのです。解釈論の問題ではありません。

なぜ,法科大学院で研究中の学生さんたちは,この草案は違憲ですと声明をお出しにならないのですか? がくせいうんどうはきらいだから,でしょうか? おかしいですよ。優秀な皆さんが勉強なさっている法律を担保している憲法が,これだけ変えられてしまうのなら,皆さんがお勉強なさっている法律は,ぜんぶ無駄になることがあるはずですね。

こんなものを平気で発表している自民と平気で“約束”を守って解散総選挙を始めた政治家たちは,もはや代議士と呼ぶのは相応しくないのですね。
小沢一郎代議士が,今の政治家は何を考えているのか分からん,と,言ったことがあるそうですが,そのとおりなのです。

政治家はダメとか,政党政治はダメとか,議席数がどうとか,せんもんてきなことについては,得意な方たちがたくさんいます。
けれど,ファンダメンタルなことを共通理解しているはずだと,省略しての発言は,時に,あっ護憲派ね,などと片付けられる惧れがあります。
ですから,わたくしは,できるだけ初めに疑問だったことを,手がかりにしたいとおもいます。
安心して暮らせるとは,どういうことなのでしょう。国民の生活が第一とは,どういうことなのでしょう。日本国民であるとは,どういうことなのでしょう。
様々な意見があって,ほとんどすべて,どの人の意見もおっしゃるとおりです。
しかし,資本主義経済を成り立たせているのは民主主義であり,ひとかどの先進民主主義国家で,憲法が最高法規であることを否定することは,テロかクーデターです。

もう,クーデターは起きてしまっているのかも知れません。

この記事へのコメント

よっちら
2012年12月21日 19:43
自民党憲法改正案の異常。同感ですね。
ブログでとりあげられた以外にも、「公益及び公の秩序」という言葉が何度も出てきます。「規律を保つため」と称して、公権力サイドの判断が優先されるわけです。マグナカルタを持ち出すまでもなく、憲法(最高法規)とは、権力に「足かせ」をかけることを目的としています。この基本的立脚点が「改正案」では無視されています。その点がもはやクーデターだという所以ですね。
レイナ
2012年12月21日 23:32
よっちら様。貴重な,バックアップをいただきました。ありがとうございます。
間違いや,これは付け加えた方いい,など,ございましたら,どうぞ,お知らせください。

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