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zoom RSS 青井美帆教授「徹頭徹尾,立憲主義をもとめる闘いの持続を」

<<   作成日時 : 2017/03/11 17:54   >>

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お断り ; これは,当日の青井教授の法学の講義としてのまとめではなく,主として市民に向けたメッセージをひろいあげたメモです。

2017年 3月 10日
立憲デモクラシー講座 第2期 第4回

青井 未帆 教授 学習院大学・憲法学
裁判所の果たす役割 ――― 安保法制違憲国家賠償訴訟を題材に

青井美帆 『 憲法と政治 』 岩波新書

○ 立憲主義のヴァージョンアップを
現在の日本 ―― 既成事実の積み重ねによる違憲状態の〈日常化〉。「教育勅語」に示される国家観。

世界から見た日本 ―― 日本人はノーベル平和賞の対象外だと発表される。 9条はあっても 「安保法制」 「自衛隊・海外派兵の事実」など。

防火壁として存在している憲法9条。9条の存在理由の 1つは 「 権利,自由の確保 」。

○ 三権の一を担う司法は,憲法の秩序を守らなくてよいのか?
憲法第81条を素直に読むなら,最高裁は,違憲審査権を持つ唯一の機関である。

司法権の核心,限界 ―― 権利・利益の侵害という要件がない場合,司法は判断しない。

違憲国家賠償請求 ―― しかし,伝統的な意味での事件が存在しなくても「争訟の状況」があるはずだ。
典型的な,伝統的な意味での権利侵害がない(伝統的な意味での「事件」がない)場合,立法・行政の違憲的な行為の統制という司法の役割をどう考えるか?

レジュメp.3 (5) c.f. 靖国参拝違憲訴訟
「……これを被侵害利益として、直ちに損害賠償を求めることができないと解するのが相当……」
上記において「直ちに」という部分に,大きな意味がある。つまり,伝統的な意味での事件が存在しなくても 「争訟の状況がある 」 ことの認定。

○ 司法過程における公的な利益の実現
「 私 」に分解できない公益の実現。
1982年スナップ判決 〜 州が準主権者として権限行使 する要件の明確化であるが,事件性を満たす要件は曖昧 〔 アメリカ合衆国憲法第3条 〕
Parents Patriae 訴訟(パレンツ・パトリエ訴訟) : アメリカの裁判所が創造してきた概念 「 準主権的利益 」 〜 州の名において損害賠償請求の民事訴訟を提起することができる。

○ 権力の抑制・均衡に司法がどう関わるか
政治は能動的部門,司法は受動的部分。

<挿話> 新潮社<月刊誌か新書か?> 「 高村正高と三浦瑠璃の対談 」での 高村のトンデモ発言「 私が立憲主義の権化だ 」

○ 市民が立憲主義の運用に関わっていくことの意味

現在,行政府(政権与党)の行政権の肥大化に対して,立法府(国会)では野党が役割を果たせない。ブレーキ役のない状態での裁判所の責務とは何か。

裁判所の恣意的判断は,どうやって統制するか ―― 「 むやみに口を出したがる司法の危険 」また「 国の政策を単に承認するだけ,正当化するだけの機関としての司法 」。

市民が立憲主義の運用に関わっていく = 統治機構の内部だけでなく,外から立憲主義を注入する回路。

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◇ 日本国憲法
第81条 【最高裁判所と法令審査権】
最高裁判所は、一切の法律、命令、規則または処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である。

第79条 【最高裁判所の構成、国民審査、定年、報酬】 2項
第2項 最高裁判所の裁判官の任命は、その任命後初めて行はれる衆議院議員総選挙の際国民の審査に付し、その後十年を経過した後初めて行はれる衆議院議員総選挙の際更に審査に付し、その後も同様とする。

青井美帆教授 レジュメ p.1 〜 6
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◇ 補 足
トランプ大統領の travel ban : 入国禁止令

TRO temporary restraining order : 暫定的差し止め命令.

インジャンクション injunction : 差止命令
違法な状態を消滅させることを目的とする裁判所の命令。英米法におけるエクイティ(衡平法)上の救済手段の一つ。通常は違法な行為の差止めという形をとる。

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