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zoom RSS 三浦まり 「代表」ということについて考えを深めよう

<<   作成日時 : 2016/03/06 23:15   >>

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立憲デモクラシー「連続講座」第6回 
三浦まり 上智大学教授 政治学
「 私たちの声を議会へ:代表制民主主義の再生 」

2016年3月4日(金) 早稲田大学22号館201教室
立憲デモクラシーの会
http://constitutionaldemocracyjapan.tumblr.com/
連続講座(10回予定)

画像

1) 届かないわたしたちの声
政治文化の変容
2011・3・11以降の直接行動の高まり→2015年夏を分水嶺とする。しかし人口規模からは少数
低投票率 政治的有効性感覚の低さ(接戦の選挙では投票率が高まるなど)
人びとの知識,情報にとって報道の中立ではなく,報道の独立

2)「民意」とは何か?
権力が「民意」を規定するという語られ方の暴力性
人びとの「利益」「視座」「意見」=「利益」「視座」はある程度固定的だが「意見」は変わり得る
代表される人びとの範囲

3)民主主義の前提
民意は変化する=意見が変わり得ることを期待し,信頼しなければ民主主義は営めない
少数派の存在(満場一致はあり得ない)
当事者性の重要性 たとえば沖縄。意義申し立ての権利および参加の権利
代表者の議論を通じての,なるべく広い範囲の合意形成=安定性

1990年代以降 単純化した論理の跋扈による政治改革論。 いわく 「 多数決で白黒を決める 」 「 責任の所在の明確化 」など。また,政権党の「自由裁量」すなわち人びととの回路の遮断

4) 代表とは? Representation
代表 represent ≠ リーダー,統治者
re-present = ここにないものを再現する
代表に対して命令委任しているのか,信託しているのか
命令委任関係 2009民主党 manifesto と有権者
信託 憲法に基づく

機能していない代表制 =政府が「白紙委任」されているとする安倍政権
国民の当事者性が反映していない国会=たとえば女性議員が少数であることなど

代表者の選び方に問題があるのか?
候補者の選定についてはブラックボックスであること――政党内代表でさえも同様
限定された選択肢:選挙がある種つまらないものになる

政党法がない
政党をパブリックなものにしていく
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5) 政党の役割
理念(イデオロギー)の代表
政策パッケージの提供
公認:候補者募集を通じてゲートキーパー(受付係)としての政党。多様性確保のために重要な公認プロセス

6) 地域性と身体性
憲法第43条 両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する。
2 両議院の議員の定数は、法律でこれを定める。


人口比例(1人1票)か,地域代表か
地域性は経済利益を反映できる
埋もれる身体性=性別,病気,保育園に入園できないなど経験値の差

7) 少ない女性議員
女性議員比率
衆議院(190か国。下院で比較)
世界平均 22.9%  日本 9.5% で 156位
参議院 
世界平均 21.3%  日本 15.7%

male dominance 男性優位の政治構造
議会でのセクハラ経験は2〜3割におよぶ
女性がほぼ担ってきたケア労働の軽視という歴史
女性議員が増加すれば priority 優先権が変化する=持続性のある社会形成に対する予算の執行=子育て,環境,食の安全など=男性にも自由で生きやすい社会

8) 当事者性
identify politic 主に社会的不公正の犠牲になっているジェンダー,人種,民族,性的指向,障害などの当事者の主体性を代表する政治
affirmative action 積極的差別是正措置 1964年アメリカ公民権法成立以降の被差別集団に対する優遇政策

9)様々な代表 Jane Mansbridge ジェーン・マンスブリッジ
当事者の意思を積極的に取り入れた熟議。民主主義

<公約→実行→評価>
しばしば機能しないアカウンタビリティ
accountability アカウンタビリティ:繰りかえし説明する責任。単なる説明責任ではなく,何度でも質問に応えること

日本では「代表する」ことが根付いていない
政治家に「信念」はあっても,国民の意思を「代表する」意識がしばしば希薄である
落選の可能性が,応答性を高める
選挙に向けて,議員の任期中の業績評価をし,7月の選挙に向けて発信する


10) 回路をつなぐ
有権者と候補者の回路がつながっていない
現在 「代表者」が人びとを一方的に「操作」している状態
議員と人びととの双方向コミュニケーション:たとえば議員のところに押しかけていく
議員のあいだの関係性:議会における熟議
直接投票による補完

11) 民主主義の原則:多数決原理を超えて
“ Nothing About Us Without Us ”
「 私たち抜きで,私たちのことを決めないで 」
(障害者権利条約 に向けての当事者の言葉)当事者性

Robert Dah ロバート・ダール
“ Liberal Democracy ” と“ Polyarchy ”
市民の要求に対し,政府が政治的に公平に,つねに責任を持って応えること

Ian Shapiro イアン・シャピロ
多数決を補完するもの。「当事者の参加」「過去の意思決定に不服な者は次の意思決定に参加できる」

選挙制度見直しとともに公職選挙法の見直し
戸別訪問によるコミュニケーションなど

性別比例の原則
意思決定における男女の対等な参画
21世紀の民主主義はクオータからパリテへ
Quota クオータ制(割り当て)から Paritéパリテ(同数)へ
 
parité パリテ 〔仏〕 同一,同等,(賃金などの)平等
paritaire パリテール 〔仏〕 同数代表の
フランスでは共和制原理は抽象的個人(≒個々人を男女などの属性で差別しない)を基礎とするのでクオータ制は違憲としていたが,1999年の憲法改正により,パリテ法(候補者男女同数法)を2000年に導入し,2012年に男女同数内閣を実現した。ラテン・アメリカではほぼパリテを導入


日本の女性議員数
1946年(昭和21年)
衆議院 39人
2014年(平成26年)
衆議院 45人(8%) 参議員 38人(16%)
衆参で83人(11.6% 衆院480議席 参院242議席)

そのほか,年齢によるクオータ制など

2014年(平成26年)2月19日 発効
外務省
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jinken/index_shogaisha.html
障害者の権利に関する条約(略称:障害者権利条約)
(Convention on the Rights of Persons with Disabilities)
平成28年1月8日

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