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zoom RSS JR東海で事故死した認知症男性。その家族に賠償責任なし 最高裁

<<   作成日時 : 2016/03/01 23:21   >>

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<一部訂正> 2016/03/02 09:35AM
§ この訴訟自体がJR東海の権利の濫用ではなかったのか
 ニュース報道では「認知症の人の監督義務責任がどこにあるのか」という部分だけが,話題にされている。裁判の争点ならそのとおりだろう。また,とりわけ近親者の介護をしている人たちには喫緊の問題として瞠目したことだったろう。けれど,私は,この訴訟自体にどうしても理不尽なものを感じ続けている。

 日経のニュースでは,
 監督責任の有無について 「 生活状況や介護の実態などから総合的に判断すべきだ 」 との初判断を示し、「 男性の家族は監督可能な状況になかった 」 とした。

 まず,法の下でということであれば,JR東海が損害賠償請求することが可能なのかもしれない。
 しかし,人間の尊厳を考えるに,健康で瞬時に自制的行動を取ることができることが,まるで当然であるわけのはずがない。
 では,JR東海は完璧な踏切安全対策をしていたとでも言うのか。
 そもそもたとえば踏切は,電車通過直前に人がまったく通り抜けることができない仕組みになど,なっていない。
 ところが訴訟は 「 監督義務責任者への賠償請求 」 という,あたかもJR東海が被害をこうむった点に何の瑕疵もないところから始まっている。
 あえて厳しく言えば,JR東海の権利の濫用ではなかったのか。

http://toyokeizai.net/articles/-/97511
 2007(平成19)年12月7日、東海道本線共和駅(愛知県)にある無施錠のホーム側フェンス扉を通り抜けて線路に下りたA氏(男性・当時91歳)が、走行してきた列車にはねられて死亡した(線路への進入方法は裁判所の認定による)。
 この影響で東海道本線の上下列車合わせて20 本に約 2 時間の遅れが発生した。JR東海は、A氏の遺族(妻と子4人)に対して事故により発生した振替輸送等の費用相当の 719万 7740 円の損害賠償を求め、名古屋地方裁判所(以下「名古屋地裁」)に提訴した。


§§ 鉄道開業から144年。しかしなお,安全対策は不完全か
 都内の通勤電車は20年前に比べて,レールの継ぎ目のゴットンガッタンを感じないほど乗り心地は良くなったが,工事に長い年月がかかることなどから線路を高架にする,地下に通すとかはそれほど進んではいない。長いこと乗っていないが,きっと東海道新幹線も快適になったんだろう。

 新橋―横浜の鉄道開業は明治5年9月。翌明治6年から採用される西暦でなら1872年。
 ほぼ144年も経っても,いまだに日本中に遮断機さえない踏切は残っている。
 JR東海は,リニアに見られるような世界最先端を自認する技術の進展にのみ邁進し,その陰で,本来,より高度化させるべきはずの安全対策は捨ておいているのではないのか。 鉄道の歴史が150年目を迎えてもなお踏切の完璧な安全は「現実的でない」など言い訳をしているのではないのか。

 15年前,日本人のカメラマンと韓国人留学生が転落した乗客を救助して犠牲となった山手線・新大久保駅の事故を,徐々に設置されるようになったホームドアを見るたびに,私は思い出す。

東京メトロ南北線 ホームドア

画像


<追記>2016/03/02 11:15AM
 鉄オタの J 君から助言がありました 「 もう3年くらい前だったか,「 JR東海という怪物 」 って記事もあったんだよ。記録しといたほうがいいな」と。
 山口二郎教授の許可があり次第,全文転載します。

 
http://yamaguchijiro.com/?eid=1177
YamaguchiJiro.com
20130930 Monday 14:43
東京新聞 本音のコラム
JR東海という怪物

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG29H97_R00C16A3000000/
認知症男性の徘徊「監督可能でない」 家族の賠償責任認めず
2016/3/1 19:17
 愛知県で2007年、徘徊(はいかい)中に電車にはねられ死亡した認知症の男性(当時91)の家族にJR東海が損害賠償を求めた訴訟の上告審判決が1日、あった。最高裁第3小法廷(岡部喜代子裁判長)は妻に賠償を命じた二審判決を破棄し、家族の責任を認めない判決を言い渡した。監督責任の有無について「生活状況や介護の実態などから総合的に判断すべきだ」との初判断を示し、「男性の家族は監督可能な状況になかった」とした。
 JR側の逆転敗訴が確定した。
<以下省略>

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