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zoom RSS 検察は甘利前大臣をいつ贈収賄で公訴するの?

<<   作成日時 : 2016/01/30 19:03   >>

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 まず,昨夜の立憲デモクラシー「連続講座」第5回 杉田敦教授のレジュメに従ってのノートを公開します。
 降雪にはいたらなかったけれど,ほんとに寒い寒い夜だった。でも,早稲田大3号館401教室はほぼ満席。
 朝日新聞で連載されている杉田敦教授と長谷部恭男教授の対談は 『憲法と民主主義の論じ方』(朝日新聞出版) という本になっている。
 以下だいたいのところ,敬称略で。


§ 杉田敦教授 「憲法9条の削除・改定は必要か」

立憲デモクラシー「連続講座」
第5回(1月29日)杉田 敦 法政大学教授 政治学

1)立憲デモクラシーと憲法改正
憲法と政治は密接な関係にある
戦後日本の政治体制は立憲とデモクラシーの“ハイ・ブリッド体制”であり,権力の暴走に歯止めをかける立憲主義の精神を維持してきた
それは我々の社会は純然たるデモクラシーではないということである

民主主義:人民の権力行使
立憲:政治権力を抑制的に運用する

民主主義的要求としての憲法改正論:安倍晋三,橋下徹などの「頻繁な改憲」論。しかし「96条改正」論は,そもそも改正発議ができるのは国会議員のみであるという点でも,「9条改正」のための「改憲」の提案であった
憲法制定権力そして憲法改正権の限界

レファレンダム referendum(民意を問うだけの国民,住民投票)
プレビシット plebiscite (拘束力・決定権のある国民,住民投票)

参考文献
長谷部恭男・杉田敦『憲法と民主主義の論じ方』(朝日新聞出版)

2)「押しつけ」論と「選び直し」
ホッブッスの疑問:なぜあとの世代を拘束できるのか

「改憲」を党是とする自民党
「8月革命説」明治憲法の改正規定に則って憲法は制定されたが,現在その“傷”はやや治癒している
「9条の“選び直し”」加藤典洋,上野千鶴子

参考文献
加藤典洋『戦後入門』(ちくま文庫)

3) practices としての憲法
9条を“発掘する”: 法は“積み重ね”である
テキストの意味を発見する
魔法の扉を開くように憲法の条文改正をすればいいというのは,間違っている
たとえば21条 表現の自由の保障(「一切の表現の自由」)25条の生存権(「すべて国民は権利を有する」)これらは国家の方向性を示す価値である
長年議論を積み重ねてきた法律家共同体のコンセンサスを,長谷部恭男はいう(※)

リバタリアニズム libertarianism のいう規制撤廃による平等・自由な議論の活発化は,非現実的に過ぎる

参考文献
杉田敦『政治への想像力』(岩波書店)
長谷部恭男『憲法と平和を問いなおす』(ちくま新書)

4&5) 「新9条」論 「9条削除」論
9条は死んでいない。なぜなら安保法制通過後も安倍総理は改憲の意欲を示している

9条により自衛隊は軍隊でないと規定されている。原則無制限に武器使用が可能な軍隊では禁止規定( negative list )による行動の規制・歯止めをする。自衛隊は自律的行為の部分的容認( positive list )は法律によるが,個別的自衛権を容認すると9条2項の文理の制約上,矛盾を生じるという井上達夫の「9条削除」論。井上は「憲法の名宛人たる日本人」と書いているが,名宛人は政府,権力である
「自衛隊も解釈改憲で」という勢力に対して「9条護憲ではなく新9条創設」という想田和弘

参考文献など
井上達夫「九条問題再説」『法の理論33』(成文堂)
想田和弘「憲法9条の死と再生」
http://www.magazine9.jp/article/soda/22727/

6) 9条と立憲主義
憲法形成の歴史的経緯。権力の暴走による大戦
井上達男の「徴兵制による抑制」とは,戦後価値を認めつつも歴史的文脈をあえて無視し,根本的問題を回避している。戦前を見てもわかるとおりだ
安全保障問題には,政府と国民とに情報の非対称性が常にある
そのときどきの民意=民主主義=多数決によるものであっても,それを抑制する,たとえ民主的な権力であれ,抑制するものが立憲
画像

立憲デモクラシーの会
http://constitutionaldemocracyjapan.tumblr.com/
連続講座(10回予定)

(※)参考
Everyone says I love you !
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake
宮武嶺 ブログ
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/0436a77e9064c2d07f46469f48909d8c
安保法成立に長谷部恭男教授が「民主主義は、選挙で選ばれたプロの政治による審議や決定にとどまらない」
2015年09月27日


§§ 「甘利前大臣・贈収賄(?)問題」検察は本格始動しているのか
 甘利前大臣は,議員室での現金授受を認めている。
 たんなる「政治とカネ」という話題で幕引きされるような問題ではない。これは,すべての国民も認識し始めていることだ。
 そして今,私がもっとも知りたいことは,検察は本格始動しているか,だ。
 何のための検察か。
 犯罪を捜査し,証拠を集め,公訴を起こすことがその役割であって,政権与党が「罠にはめられた」「やら「告発する人間がゲスの極み」だの言ったからと,まさか「ああ,そうだね」と昼寝でもしているんじゃないんだろね。
 この事件でなら,検察は裁判所でもその実力を発揮できることですよね。
 安倍政権にも経済再生担当後任の石原大臣にも期待できないけれど,検察の皆さん,期待していますよ。


◇ 全文転載
生活の党と山本太郎となかまたち
http://www.seikatsu1.jp/

http://www.seikatsu1.jp/activity/declaration/20160128.html
甘利明前経済再生担当大臣の記者会見を受けて(談話)
2016年1月28日
代表 小沢一郎

まず、このたびの甘利氏を巡る一連の疑惑はTPP交渉担当の主要閣僚として絶対あってはならない話である。
本日の会見では、証拠もあり、逃げられそうもないので、現金の授受そのものは認めたが、最後まで自分自身は潔白であると主張するなど、後から都合よくシナリオを作り上げた印象。当該業者からUR絡みの陳情を受けていることを十分承知していたわけだから、これだけの金額の献金の意図について、大臣自身が全く認識していなかったということは現実的にあり得ない。
このような意味から、甘利氏の本日の説明は全く説得力がなく、このたび単に閣僚の職を辞したからといって、政治家としての法的・道義的責任を免れるものではない。
したがって、絶大な権力を持っていた現職閣僚およびその事務所の所業として、今後国会の場で徹底的に真相が究明されるべきものであると共に、最終的には司直の手で事実が明らかにされるべきものと考える。

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