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zoom RSS 山本太郎代表の憲法論議では,少し脇が甘い

<<   作成日時 : 2016/01/09 02:40   >>

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§ 既成事実先行の「壊憲」立法は,それ自体が人権無視だ
 私は,緊急事態条項を憲法に書き入れる必要はないと考える。
 現在,ただでさえ既成事実の積み重ねで法学的にはクーデターつまり「壊憲」が進行している安倍政権下での政治状況とは,緊急事態でないのにもかかわらず権力が人権を制限している状態だからだ。
 このまま戦争やテロを射程に置いた違憲立法がまかりとおることは,立憲と民主主義の危機なだけではなく,国家・法の解体にほかならない。

 1月4日会見では山本太郎共同代表(生活の党と山本太郎となかまたち)が,緊急事態条項を憲法に「付け加えさせる必要はない」と発言していたが(※)法の必要性を感情論で不要としていることと,54条2項で「参議院の緊急権」のみが規定されていることをもって不要とすることは,憲法論議としては少し脇が甘すぎるように思う。

 私は不勉強で知らないのだけれど,自衛隊の災害時の出動は知事の要請によるという法規定だったとおもうが,国会そのものが危機的な緊急事態におちいった場合についての法整備は何かあるのだろうか。
 思い出す。1995年阪神大震災のときに,当時の村山総理が緊急出動を命令して迅速な人命救助はできないのかと本気で考えたことを。そして,地震被害がおさまる目途がついた時点で,その違法な命令の責任を取って自ら総理辞任すればいいのにと誰かれ構わず私は言ってあるいていた。が,パソコンはおろか携帯電話を持つ1,2年前だった。


(※)
http://4472752.at.webry.info/201601/article_6.html
2016/01/06 17:26
小沢一郎 「 政府の恣意的な運用ができない,しっかりした非常事態の法制度は必要 」 会見1月4日(1/2)
<山本太郎代表発言の一部>
今までに我が国で起こった災害などを振り返って見ても,外国の方々が感動してしまうくらい日本人は本当に,自分のことは置いといて他人(ひと)のことを思い遣るという人びとであると,はっきりしていると思うんですよね。わざわざそれを,人権を制御する,停止する必要はないと。
ほかにも,衆議院が解散している場合どうするんだとか色んなこと言われますけれども,憲法54条2項で書かれているとおり参議院には緊急権というものがあって,それがあるからこそ緊急権が必要とされてなかった,憲法に書かれてなかったってことはもう明らかなわけで,これを付け加えさせる必要はない

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§§ 中野晃一教授 上智大学教授 政治学
立憲デモクラシー「連続講座」第4回
「グローバルな寡頭支配vs.立憲デモクラシー ――集団的自衛権、TPP、安倍談話――」
画像

 帰りがけに,石川健治教授の姿をお見かけしたことは,年始早々私にとっては大吉。
 講座は年が明けてますます受講者が増えている。定員285名の教室に立ち見の方が30名以上。 
 戦後日本は,憲法9条があるので,戦争そのものを想定しての緊急事態・非常事態の法制や軍事裁判などの議論を活発にする必要がなかった。
 私が再確認したことは,安倍内閣が退陣しても,日本政治と社会に一定の影響をもつ歴史修正主義の勢力が終わるわけではないということ。
 その部分について,内田樹名誉教授・凱風館館長による中野教授の英語論文翻訳「中野晃一先生の安倍政権論」。以下,全文転載。


内田樹の研究室
http://blog.tatsuru.com/2014/03/04_1902.php
中野晃一先生の安倍政権論
2014年03月04日 19:02
Australian national university の出しているAustralia and Japan in the region という英字媒体の3月号に上智大学の中野晃一先生が寄稿している。原文が英語なので、例によって訳文を付す。
中野先生の状況解釈のすべてに私は同意するわけではないが、今日本で起きていることが安倍晋三という人政治的個性に帰しうるような属人的な出来事ではなく、長期的な政治過程そのものの変化のうちの現象であるという意見には深く同意する。
(訳文はここから)
2012年12月に安倍晋三の自民党が政権に復帰して以後、日本が右傾化しているからどうかについては活発な議論が展開されている。ある人々は、安部の側近を含めて、彼はアベノミクスの三本の矢の追求だけに目的を限定しているプラグマティストであると主張する。また別の人々は第一次政権以前からの全期間を通じて彼がなしてきた歴史修正主義者としての言動の長大なリストを根拠に、彼を極右的な見解を持つ「信念の」政治家であると見なしている。
2013年12月、彼の政権発足1年を期しての彼の突然の靖国神社参拝によって、この議論は後者の見解に最終的に決したように思われる。しかし、今でもまだ安倍と彼の擁護者たちはこの参拝は戦死者を慰霊し、不戦の誓いをなすためのものであると主張して、安倍が軍国主義を復活させようとしているという批判を退けている。私は安倍と彼の友人たちのこのような主張は不実なものであり、彼は日本を右傾化させているという判断に与する。それだけにはとどまらない。私の考えでは、日本政治の右傾化傾向はすでに20年前から始まっている。言い換えると、安倍の右翼的な政策はここ何十年かにわたって日本の政治を変容させてきた右傾化傾向の一部(それが重要な一部であるにせよ)に過ぎない。安倍が政権にある間に日本をさらに日本を右傾化させるにせよ、しないにせよ、この右傾化傾向は彼によって始められたものではなく、彼が退場すれば終るというものでもない。そのことが重要なのである。

立憲デモクラシーの会
http://constitutionaldemocracyjapan.tumblr.com/

連続講座(10回予定)
第5回 予定 1月29日(金)
杉田 敦 法政大学教授 政治学
「憲法9条の削除・改定は必要か」

早稲田大学3号館401教室

☆ 特別講座 ☆
2016年2月5日(金)18:30〜
長谷部恭男 早稲田大学教授 憲法学
「緊急事態条項の無用性などについて」

全電通労働会館多目的ホール(東京)
(最寄駅:JR御茶ノ水駅・東京メトロ千代田線新御茶ノ水駅・東京メトロ丸ノ内線淡路町駅・都営地下鉄新宿線・小川町駅A7)

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