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zoom RSS 表現の自由は「絶対」の権利であるということ

<<   作成日時 : 2015/11/26 16:06   >>

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 メディアにおける表現の自由は,豊かな情報が社会全体に公平に提供され共有されることを前提として,その実質的な意味を持つ。
 しかし,2014年7月1日「閣議決定」に先立つこと3年。2011年3月11日東日本大震災,同12日福島第1原発事故とを大きな転換点として,明らかに大メディアにおける報道の自由度が低減しているだけでなく,今すっかり失われようとしている。
 少なくとも西欧近代の獲得してきた自由と平和と繁栄を旨とする立憲主義的国家にあっては,大メディアの果たしてきた役割は大きなものであったはずだ。


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 NHK『クロ現』打ち切りがささやかれ,昨日25日にはTBSテレビのニュースについて LITERA 田部祥太氏の記事『NEWS23』でキャスター岸井成格の降板が決定の情報!「安保法制批判は放送法違反」の意見広告にTBSが屈服?がある。

 メディアの委縮は,なぜこうも簡単に起きるのか。
 そもそも違憲であることが問われている「安保関連法制」の立法について,十二分に自由で闊達な議論が起こることは,国益にとっても市民社会にとっても,国民1人ひとりの生活が豊かになるためにも,重要なのは自明だ。
 けれども,私も当たり前と考えていたメディアのあり方について,今重大な危機が進行している。


 少なくとも報道機関は,政府の広報機関のようなことを言うべきところではない。
 吉本隆明『吉本隆明のメディアを疑え』
 p.75 後ろから4行目

 フランスの人類学・歴史学者エマニュエル・トッド氏は,朝日新聞のインタヴュに答えて言う。
 「表現の自由は絶対でなければいけません。風刺の自由も絶対です。つまり、シャルリーにはムハンマドの風刺画を載せる権利があります。そして、フランス政府にはそれを守る義務がある。だから治安を担う内務相の責任は大きい。常駐の警官が1人ではなく3人だったら、あれほどの惨事は防げたでしょう」
 「一方で私にも誰にでも、無論イスラム教徒にも、シャルリーを批判する権利がある。イスラム嫌いのくだらん新聞だと、事件の後も軽蔑し続ける権利が完全にあるのです」


 この一文で事足りれば屋上屋を架すことだが,日本の出版関係者の中に,言ってしまえば考えの不足を見るしかない事態が起きている。
 あの「難民侮蔑マンガ」の「はすみとしこのイラスト集」が出版されることに『ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会 BookLovers Against Racism 略称BLAR』が抗議声明を出しているという。
 抗議声明を出すこと自体は,理に適っている
 しかし,出版社自体に対しての圧力は,間違っている。
 個々人が勝手に抗議声明を発表し,個々人が勝手に買わなければいいのだ。差別禁止の法整備がないからと言って,言論人たちや表現者たちが,こうした抗議活動を展開する危険は,実はもっと深く考えられなければならない。
 私自身も,あのヘイト・マンガとヘイト・コピーを見るだにゾッとする。あれを公表して恥じない人間の悲惨な人格を,心底疑う。
 それでも,むしろ今だからこそ,権利としての表現の自由は,どの人間にとっても保障されることを,私たちは忘れてはならないのだ。


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吉本隆明 『 吉本隆明のメデイアを疑え 』
青春出版社 2002年4月15日 第1刷
買ったとき 定価 700円(本体 667円+税5% 33円)
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http://digital.asahi.com/articles/DA3S11608952.html?_requesturl=articles%2FDA3S11608952.html&iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11608952
(インタビュー)分断される世界
仏人類学・歴史学者のエマニュエル・トッドさん

2015年2月19日05時00分

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http://lite-ra.com/2015/11/post-1718.html
http://lite-ra.com/2015/11/post-1718_2.html
http://lite-ra.com/2015/11/post-1718_3.htm
『NEWS23』でキャスター岸井成格の降板が決定の情報!「安保法制批判は放送法違反」の意見広告にTBSが屈服?
2015.11.25 田部祥太

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