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zoom RSS やっぱり劣化しているメデイア。神保哲生+宮台慎司「安保関連法の付帯決議」1/2

<<   作成日時 : 2015/10/05 15:37   >>

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 この神保哲生氏と+宮台慎司氏の会話。違憲の安保法制を無効化できるかということからは,ほど遠い。

 分かり易く結論から言うと,「国会が正常に機能するならば,その役目を果たすかもしれない」「今度の参議院選挙で与野党が逆転すれば,国会承認が取れず自衛隊の武力行使・海外派遣は与党だけの一存ではできなくなるかも知れない」付帯決議が閣議決定されたというお話しをしているだけ。

 そして,「安保法制」自体を一般論に落としこめて話題にするような姿勢が,どこから見ても,そもそも間違っているだろう。
 もし一般論で片が着くなら,憲法など不必要になる。
 つまり,立憲の否定からしか,こうした議論は始まらないわけで,あまりに不愉快だ。
 せいぜい,こんなエピソードもあったけれど大マスコミはあんまり報道してないよねってくらいの話題だ。

 付帯決議が,文言上だけで「重要な」という形容が可能かどうかも疑わしい。なにしろ「国会が正常に機能するならば」という仮定が,実効性はまったく疑わしいと言っていると同じことだからだ。
 この付帯決議を,憲法学者がどう評価しているのか気になるところだが,木村草太氏はさっそく「参考になる」と反応しているが,私はいささかげんなりする。
 何しろ,このヴィディオ・ニュースという番組での神保氏と宮台氏の会話は,簡単に政治の本質から遠のき,“政局大好き・政局お知らせ部隊・政局通”の無責任ぶり面目躍如ではないか。
 そして,この対談でもっとも不愉快だったことは,Youtube では17:30あたりからの,神保氏は「こういう落とし所を見つける」とか,宮台氏が「地元・下北沢の再開発問題」とゴッチャにして「条件闘争である程度獲得しよう」などと,臆面もなく垂れ流している姿勢だ。しかも「昔の左翼運動」しか思いつかなかったのか,戦い方で「元気が」出るか出ないかって,もう恥ずかしすぎる。文字起こしは【2/2】
 “オトナ”になると,国家の問題,戦争の問題,そんな書生くさい話しは,してはいけないとでも言いたげだね。
 私の結論。こんなところにもマス・メディアの劣化がある。


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https://twitter.com/SotaKimura
木村草太 @SotaKimura 3時間3時間前
宮台先生&神保さんが安保法付帯決議を詳しく分析。絶対反対の突撃隊と、有利な条件での講和をさぐる老獪なグループの両方が必要という話も参考になる。ぜひ多くの人に見て欲しい。 [安保関連法]最後の最後にとても重要な付帯決議が付いていた http://www.videonews.com/commentary/151003-01/
17:24 - 2015年10月4日 •


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https://www.youtube.com/watch?v=xv5oHu5cQMY&feature=youtu.be
29:22
[安保関連法] 最後の最後にとても重要な付帯決議がついていた
2015/10/03 に公開
http://www.videonews.com/
ニュース・コメンタリー (2015年10月03日)



以下文字起こし【1/2】 02:04〜15:07/29:15

神保哲生
 5党<自民・公明の与党と,次世代の党,日本を元気にする会,新党改革>で合意した修正協議をした。けっこう重要な修正協議だったが,それを法案に反映させようとすると,またもう1回衆議院でそこを通さなければいけなくなる。
 あのときは,とにかく早く通そうとしていたから,結局それを付帯決議という形で,くっつける。そしてそれを閣議決定するということで法的な効力を持たせるという形をとった。
 それが果たして良いやり方なのかどうかはまた別の議論はあると思うが,その中にいくつか重要な,この法の根幹とまでは言わないが,かなり根っこに係わるものがある。
 法律は通ったわけだから,今後,運用されていく上で,条件としてこれがついているということは,一応知っておく必要がある。長いので私がまとめた。

安保法案 付帯決議 (9月19日 閣議決定)
(1) 武力攻撃には国会の「例外なき事前承認」が必要
(2) 国会承認の際,「情報開示と丁寧な説明」国会に「180日ごとの報告」
(3) 国会の終了決議で直ちに終了
(4) 弾薬の提供は緊急の場合のみ,拳銃,小銃,機関銃の弾薬に限る
(5) 自衛隊出動は攻撃を受けた国の要請を前提とする


 (1)の補足。存立危機事態,国が滅びるかも知れないという事態,emergency
(=非常事態。緊急事態。戦争)エマージェンシーの場合は,事後承認も認められる。
ただ,自衛隊が後方支援に行く場合「重要影響事態」において後方支援をするような場合は,必ず事前承認が必要。国が滅びる滅びないのときにはさすがに事前承認があれ(≒無理)なので例外を認めるけれども,自衛隊が日本とまったく遠く離れたところに米軍やオーストラリア軍の後方支援に行ったりするような場合は事前承認が必要になった。これが1つ。

 (2)は精神論的な条文ではあるが,国会承認する際に「情報開示と丁寧な説明」。
これは,実際の決議にはもっと細かいことが書いてあるのではなくて,この程度のことしか書いていない。だから,具体的にそれがどう運用されるかは,現場で決めるんだと思う。まあ一応「情報開示と丁寧な説明」をした上で国会承認を受ける。
 ただ,特定秘密保護法の壁があるので,どこまで国会に大々的に情報が開示されるかは,必ずしもちょっとこれだけでは分からない。
 それと付随して,自衛隊を派遣した場合は「180日ごと」だから半年に1回,国会に報告することが義務づけられた。ちょっとこれだけでは,この報告がなんぼのものになるのかは何とも言えないので,どれくらい意味があるかは分からないが,一応これも重要な付帯決議。 05:16

 (3)は小さく見えるがけっこう大きいことで,国会が自衛隊の派遣,あるいは武力行使を認めた上でそれでも終了しなさいと決議をした場合,直ちに終了しなければいけない。
 実は前にこの法案のいくつかの問題点で,危険なときに自衛隊を避難させるための終了を決めた条文がないじゃないかと,確か民主党の福山(哲郎)さんが指摘したと思うが,それを国会が終了と言ったら直ちに終了しなければいけないとした。逆に言うと,こんな当たり前のものがもともと入っていなかった。

 (4)は,若干ネタとして出てきた。核兵器とかクラスター爆弾とかも運べるんじゃないかと言われて,論理的には核兵器だって,武器弾薬の武器ではなく弾薬に入るというヘンな話しになっちゃった。
ここは取り決めとして基本的には「拳銃,小銃,機関銃」というような要するに兵士の命を守るために必要なものが,緊急の場合のみその弾薬を提供できるという決議。

宮台真司
 核兵器とか大量破壊兵器,たとえば化学兵器んはどを含め,これの輸送はしないし助けないと言うんですね。

神保哲生
 それから,クラスター弾,劣化ウラン弾もしないというふうに書かれている。
 実は日本は対人地雷禁止条約にも署名批准国なので,実はそれも本当は運べないんだけれど,とくに今回それには敢えて言及されていないので,そこはどう入れるべきだったのかなと思います。いずれにしてもそうしたものの弾薬の提供は「拳銃.小銃,機関銃の弾薬に限る」兵士自身の命を守るためのものに限ると。 07:07

 (5)は,これが今問題になっているこれです。
 これは「存立危機事態」の場合も武力行使。それから「重要影響事態」これは他国支援になるが,後方支援。どっちの場合も武力攻撃を受けた国から「要請がある」こと,助けてくれという要請があったとき初めて自衛隊の出動ができるというのが入った。
 これは,日本が勝手に侵略みたいなことができないという意味では良い歯止めなんだけれども,「存立危機事態」というところ,<以下の>場合「政府が総合的に判断」して武力行使をすると言っているのに,つまり日本の存立が危ういと言っているのに,「要請」がないとできないというところに...
 だから,もっとそんなのなくても武力行使しろって言ってるんじゃなくて,「存立危機事態」というところにやっぱり論理的に無理があったということを,どうもこれは,この一文をもって露呈してしまったのかなという感じがするが,一応(5)が入った。

【武力行使の新3要件】
● わが国に対する武力攻撃が発生したこと、またはわが国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これによりわが国の存立が脅かされ、国民の生命、自由および幸福追求の権利が根底から覆させられる明白な危険があること
● これを排除し、わが国の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がないこと
● 必要最小限度の実力行使に留まるべきこと
どの状況がこれに該当するかは「政府が総合的に判断」


 これが今回の付帯決議で,9月19日に閣議決定されているから,基本的に法案の中に入ったと,まあ準ずる効力を持つということ。

宮台真司
 まず付帯決議アンド閣議決定というコンビネーションは比較的珍しいことなので,珍しいことをやって歯止めを作ったというのは良いことだいうふうにも言えるし,逆に言えばそのような歯止めがない状態で法案として国会に上程されたということは,簡単に言えば行政官僚たちの法案作文能力の低下,つまり能力的な劣化を示して余りあるものだ。
 もう1つ大事なことは付帯決議(1)の2項に「例外なき事前承認」のことについて,「存立危機事態に該当するが武力攻撃事態等に該当しない例外的な場合」とある。
 これは,(1)第2項の最後のほうに「存立危機事態と武力攻撃事態が重ならない場合は極めて例外」って書いてある。
 要するに「存立危機事態」というのは,やっぱり日本が武力攻撃をされた事態のことを原則として意味していて「極めて例外」に当たる「存立危機事態なんだけど武力攻撃事態ではないような場合」については,「例外なく事前承認,これを求めた上で防衛出動する」と書かれている。 09:57

 実は今回の「安保法制」における最大の懸念事項「存立危機事態」が曖昧じゃないかということについては,この部分の歯止めが一番重要なポイントだ。
 実際は国会がどれだけ機能するのかというところに依存してしまう点,不安はあるが,基本的に政府がつまり立法府ではない行政府が,ある種,白紙委任状を手にするような形で「これは存立危機事態である」とかと言い放つことはできないようになったということが,実は今回の付帯決議のまず最大のポイントだと思う。

【6事態と自衛隊の行動】
武力攻撃発生事態 ○ 武力行使 ○ 防衛出動
  ● 個別的自衛権の発動による武力行使
存立危機事態 ○ 武力行使 ○ 防衛出動
  ● ホルムズ海峡の機雷掃海
武力攻撃切迫事態 × 武力行使 ○ 防衛出動
  ● ミサイル危機が迫る中、迎撃する米艦への攻撃に反撃
武力攻撃予測事態 × 武力行使 × 防衛出動 ○ 出動待機
  ● ミサイル危機が迫る中、迎撃する米艦への攻撃に反撃
重要影響事態 ○ 他国軍支援
  ● インド洋での米軍等への給油活動/朝鮮半島有事
国際平和共同対処事態 ○ 他国軍支援
  ● インド洋での米軍等への給油活動


神保哲生
 もともと(武力攻撃発生事態,存立危機事態)の部分が今回の法律がある前にあった3つの事態で,要するに自分たちが攻撃を受けたときのみに,武力行使ができる。
 「切迫」だの何だの(武力攻撃切迫事態,武力攻撃予測事態)のときは,武力行使まではできない。ただ,防衛出動をさせる,あるいは出動待機をさせるということまでだった。そこに今回こういうもの(存立危機事態)が入ってきた。
 この定義が【武力行使の新3要件】では,はっきりしないので,無限に武力行使をする権限,行政権限が広がってしまうことが。

宮台真司
 自由裁量行政だぞということ。

神保哲生
 「わが国の存立が脅かされ、国民の生命、自由および幸福追求の権利が根底から覆させられる明白な危険がある【武力行使の新3要件】」
この言葉は大変な事態のように見えるけれども,どういう事態がそれに当たるのかは,国会で何度聞いても結局,どの状況がこれに該当するかは「政府が総合的に判断」
政府に任せろという答えだった。

 だけど今回の付帯決議では,6事態の「武力攻撃発生事態」と「存立危機事態」とは,ほぼ同等なのであると書いてある。
 例外的に「武力攻撃発生事態」に入らず「存立危機事態」に入るものがあり得る。あり得るが,しかしながらその場合は必ず「事前承認」を得てから武力行使をすると言っているので,逆にこの「存立危機事態」がどういうものなのかが,背理法的に,逆算的に出てきちゃったということだろう。皮肉だ。あれだけ審議をしても,「存立危機事態」が何なのか全然分からなくて,ボヤーッと大きなものが出てきちゃったように見えて,最後の最後,付帯決議で,そんなものもうほとんどないんだと,事実上これとこれはイコールなもので,「存立危機事態と武力攻撃発生事態と重ならない場合は極めて例外である」となった。 12:25

宮台真司
 神保さんが今仰ったことがポイントと思う。
 多分,単に白紙委任状を渡せっていう問題だけじゃなくて,もしかするとそれよりも「存立危機事態」そのものを,実際これを立案した行政官僚たちも明確にイメージできていない。その可能性が非常に高かった。

神保哲生
 去年7月の閣議決定の直後に,木村草太さんと一緒に閣議決定の内容を見たときに,あれは集団的自衛権と言っているけど実はそうじゃないんだという話しをしましたよね。
 そうしたときから,「存立危機事態 ○ 武力行使 ○ 防衛出動 ● ホルムズ海峡の機雷掃海」になったわけだ。
 要するに結局そういうことなんじゃないか。つまり,実際集団的自衛権行使じゃないんだけど,行使できるようになったというふうに言いたい。
 もっと言えば,それを可能にした総理と言われたいという人がいる。
 だから無理矢理これ(存立危機事態)を持ってきて,これは集団的自衛権も含まれるんだからということで,大変な戦後レジームの転換だったと言うんだけど,実際は,ない。ない。ないに等しい。 13:29

宮台真司
 そうですね。まさにこの「存立危機事態」において武力行使ができるというところが,まあ同盟軍出動と言うか,集団的自衛権の実質にあたる部分だが,そこについては国会の事前承認ということになったので,まあ,今神保さんが仰ったことで良いんですが,要は実のない妥協を安倍首相が取ったということでね。

神保哲生
 まあ,この付帯決議を見ると,そうなるわけだけれども,これは非常に政治的な状況でとると,要するに強硬採決と言われたくがないために,政治家レベルで,選挙に影響とか考えた上で,5党合意というのをやった。
 もしかすると官僚はこれを見て,苦々しく思ってるのかも知れない。

宮台真司
 思ってるかも知れない,もちろん。外務省・条約局などは困った状態だと。

神保哲生
 もうちょっと これで できるぞと思っていたのに。

宮台真司
 そう。アメリカの言うとおり軍を出動させるということが目的だったのに,これではアメリカの言うとおり協力できないじゃないか。国会が否定,否認したら(自衛隊を)出せないじゃないか。意味無いじゃないか。
 条約局は,そう思っているだろう。 14:37

神保哲生
 そのときには国会で「これが極めて例外的なケースにあたる」んだということを言わなきゃいけない。
 「極めて例外的なケースにあたる」んだと言えなければ,(自衛隊を)出せないということになると。

宮台真司
 言っても,(自衛隊を)出せるかどうか分からない。

神保哲生
 まあこれが一応,今回の付帯決議の中に入っていた(1)の2項の部分。これはこれで,こういう付帯決議があった,決定されてますよということは覚えておいてもらうとして,もう1点。
  15:07
続きは 2/2
http://4472752.at.webry.info/201510/article_6.html

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