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zoom RSS 中林の共犯者と思われる人物による伝聞証拠に基づく裁判が可能か「美濃加茂市市長贈賄事件」【2/3】

<<   作成日時 : 2014/09/23 13:53   >>

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2014年9月17日(水)【美濃加茂市長収賄事件】
藤井浩人市長 公判後記者会見

http://live.nicovideo.jp/watch/lv193628215
08:48 〜 56:17

文字起こし 【2】  23:36〜38:13

【記者質疑続き】

記者 C(朝日新聞) ; 中林氏が逮捕前に金銭を贈ったと言う。被告人弁護団は,中林は逮捕後に贈賄の虚偽供述をしたとする。○○○○

弁護士 郷原 信郎
 検察官が,被告人から,当時市議の藤井氏に賄賂を渡すと聞いたこと,そして,賄賂を渡したと聞いたこと,というのを,立証主旨として請求している証人というのがいます。
 その点が,我々も,非常に重大な問題があると考えてまして。
 昨日もその証拠開示が行なわれたんで,それに関連する証拠を閲覧してきたわけなんですが,まず1つの大きな問題は,明らかに伝聞証拠なんですね。
 伝聞証拠です。「聞いたこと」ですから。検察官が,そういうような話しを聞いたことを立証することによって,現金の授受があったことを立証するということであれば,伝聞証拠です。

 当初の検察官の釈明は,まさに伝聞証拠そのもの。伝聞証拠の禁止に触れるような釈明をしていて。で,それを公判前整理手続きの最終段階になって,何とかかんとか変更していてですね,伝聞証拠の禁止に触れないような方向にしてきた。それで,まだ(採用が)決定されていませんけれども,裁判所が,一応,採用する方向で検討しているというような状況です

 ただですね,この人物は,実質的に共犯者だと我々は考えています。
 しかも調書上,明らかに共犯者であることが事実として出てるような内容になってます。
 要するに,まったく他人事のように「賄賂を贈ったということを,その犯人から聞いた」というような話しではなくて,元々,非常に深い関係がある人間なんですよ。
 融資詐欺にしても,その贈賄の話にしても。そういう共犯者的な立場にある人間を,何かあたかも第三者のように,そこの部分を「聞いた」ということだけで立証するなんていう,そういう立証の仕方は,明らかに不合理である,と。ということを我々弁護側は主張し,それで保留になってるんですね。

 十分な証拠開示をしてもらって,それじゃあ 実質的に共犯者の自白のようなものなんだから,その供述の経過とか,関連する証拠とか,そういうものも全部出してもらわないと,我々きちんとその人間の供述の信用性が評価できないと言ってるわけです。

 それで,証拠(として)あるものをだいたい開示は受けられたと思うんですが,その証拠を見ると,行なわれるべき,共犯者に対する捜査が,ほとんど行われていない。

 それを,先ほども打ち合わせのときに言ってきたんですね。
 いったい何をやってるのか,と。
 共犯者なのか○○○なのかわからないけども,融資詐欺についても,贈賄の話についても,明らかに犯行に係わってるような供述が行なわれてるのに,それに対して,何一つ,まともな捜査が行なわれていない。

 そんな人間が第三者面をして証人で出てくるなんて,そういう無茶苦茶な裁判をやっていいのか,ということが我々の主張です。

 ただ,もし,そういう証人を請求するって言うんであれば,我々は徹底的に反対尋問をして,そういう人物が「現金を贈ったことを聞いた」とかいうような,到底そんなレベルの問題ではないと明らかにしたいと考えてます。


記者 C(朝日新聞) ; 信用できないということか。

弁護士 郷原 信郎
 単に,信用できる・できないなんていうレベルの問題ではない。
 それはね,証人尋問が行われたら,わかると思います。


記者 D ; 共犯者と考えられるような供述とは,具体的にはどんなことを喋っていたのか。

弁護士 郷原 信郎
 まだ証人尋問が決定されていないということと,そこの点は公判の中身に係わるんで。具体的にそこを明らかにすることは,ちょっと,この場では差し控えさせていただきたいと思うんです。
 ただ,検察官の冒頭陳述の中にも出てこないんですよ,ええ。彼の,贈賄供述をしている中林の調書には,出てくるのに,まったくその人物の話が出てこない。
 非常に不自然なんですよね。

 今の段階では明らかに仕様がないんですよ。もちろん,名前も,どういう係わりをしているのか,検察官が立証しようとしてないんですね。
 それを単に「中林から贈賄の話を聞いた」と。第三者的な位置付けで証人尋問しようとしてるようなんですけど,そんなことは到底許されるわけじゃない。
 我々はその点については,共犯者的な位置付けであるということも含めて,徹底して反対尋問において明らかにしていくということになると思います。もし,証人として採用された場合には,です。名前は出てきてないけど,冒頭陳述に一部出てきてますね。
 <資料を開き読み上げる>
 「中林は被告人に現金20万円を渡す前,かねてから 『水源』の事業等のために度々金銭を借用していた知人に対し,被告人に現金を渡すつもりであることや,被告人は美濃加茂市長選挙に立候補する予定で当選する可能性が高いと思われることを話した。そして中林は後日その知人に対し実際に被告人に現金を渡したことも話した。」

 これですね。名前は出てませんけれども,これです。

 普通に考えたら,事前に,この人にお金を出してくれと頼んで,そしてその贈賄の資金を借りた。その後,渡した,ということも言ったということですから,普通に考えたら共犯者ですよ。
 しかし,そういう観点からの捜査は,まったく行われてません。

記者 D ; 藤井市長に2点伺いたい。今日初めて被告席につかれての感想を。また次回の公判で中林さんにもし伝えたいことがあるとすれば,どのようなことか。

美濃加茂市長 藤井 浩人
 本日,公判ということで,正直,たいへん緊張しました。法廷は,拘留されていたときに2度内見しましたので,そういった面では前よりは雰囲気というものはわかりましたので,本日は陳述を述べさせていただきましたが,これからもまた何回も続きますが,しっかりとあの場で,神聖な場で真実が明らかになればいいなと願う限りです。
 中林に対して何を望むかということですが,それは1つだけ。真実をしっかりと述べていただきたい。そのことに尽きると,今も私は考えております。


記者 E ; 今日は市長を応援する市民の声が非常に多く聞かれた。そういう市民の声に,どのように対していかれるか。

美濃加茂市長 藤井 浩人
 はい,有り難うございます。私も,保釈をしていただきまして,できるだけ市民の方々の前でしっかりと公務を果たしていこうと,これまでも申し上げていたとおりです。その中で,今お話しいただいたとおり,沢山の本当に暖かいメッセージをいただいております。
 これからもやはり,私は被告人という身ではありますが,それよりも市長という立場でありますし,それは選挙で市民の方々に選んでいただいたということに,しっかり自信を持って堂々と,公判と同時に市長職を全うしていきたい。それに尽きると考えています。


記者 D ; 郷原先生に質問。「告発状」の扱いがどうなのか。融資詐欺を明らかにしていくことが,藤井市長の弁護人をなさる上では,どういう形になるのか。
 (中林の融資詐欺の全部を) 何故検察は捜査をしないのかを追及されるが,検察は裁判でこれを釈明する立場になるのかどうか。どういう形で,その融資詐欺の問題を,この裁判の中で明らかにしていくのかを,話していただける範囲で。


弁護士 郷原 信郎
 第4回の公判前整理手続きが開かれたんですね。 公判前整理手続きが終了した日の記者会見で,中林の融資詐欺についての告発のことについて,お話しをしました。
 この,弁護人として行なった告発は,名古屋地検に告発状が届いたと思われる日の翌日に受理されています。
 そして我々が聞いているところでは,先ほど冒頭陳述でも述べましたように,その告発に係る融資詐欺の事実というのは,美濃加茂市への雨水浄化設備の導入に関連する事案なんですね。
 それについて,ウソの,偽造した書類を使って金融機関から融資を受けた,騙し取った,という事例ですけれども。
 その捜査が,既に行なわれてるようです。
 捜査上必要なことで(検察から美濃加茂市に)要請があって,美濃加茂市のほうで協力をしたという話を聞いてます。
 ですから,もう既に検察のほうでは,告発を受けての捜査には着手しているということだと思います。

 今後どこまでその捜査が適切に行なわれるのかと,我々,注目をしていきたいと思うんですが,前の記者会見でもお話ししたように,この告発状は,最高検,高検,法務省にも,参考送付してありますし,そういった上級庁の適切な指揮監督の下に,本来あるべき捜査が行なわれれば,この中林の犯罪事実は,到底このようなものでは収まらないんじゃないか。
 そして共犯者の存在も明らかになり,しかも融資詐欺で得られたお金ですね。これは多くの金融機関が,たいへんな損害を被ってるわけですよ。それを取り戻してもらわないと困ると思うんです。
 そういった捜査が,先ず,適切に行なわれるべきで,本来は贈収賄の事件は,そういったことがきちんと行われた後に捜査するべきだと思うんですけれども。まあ,遅ればせながらと言うか,そういった捜査も,告発を受けて開始されてるようですから,今後どうなるのか見守っていきたいと思います。


記者 D ; 中林の証言の信用性 ・信頼性に疑問符をつけるためにということか。

弁護士 郷原 信郎
 そうです。それだけですね。この融資詐欺が不問に付されたままで行なわれた贈賄自白というものが,元々信用できるのかという問題を,我々は提起しているわけです。それは今後も色んな形で明らかにしていきたいと思います。


記者E(読売新聞) ; 藤井市長にお答えいただきたいが,今日,検察側の冒頭陳述であったメールの内容の中には「良い意味での癒着」 という言葉もあった。印象的には悪い印象を受けがちな言葉ではあるが,どのような意味合いでメールを打たれたとかその当時の思いとかありましたらご説明いただきたい。

弁護士 郷原 信郎
 検察官の冒頭陳述に書かれた事実関係というのは,最終的には公判の中で被告人質問でお答えすることになると思いますから,ちょっと現時点でそういう具体的な点について答えることは,差し控えさせていただきたい。


< 続く >

◇ 今日の蛇足 by レイナ
 この融資詐欺事件があぶり出されたところから,半端なく面白くなってきています。美濃加茂市の皆さんのご苦労などを思うと,失礼にあたる感想となるでしょうが,ご容赦を。
 で,讀賣新聞の記者は,裁判についてだいぶ無知なのでしょうかねえ...呆れた質問でしたけれど,ここで「アホ。裁判中だよ。何,検察の尋問みたいなこと始めてんのよ」って,ブチ切れないところが,司法のプロフェッショルなんだなあと感心したんですね。半端な映画なんかより,見応え充分です。大マスコミ関係ではこの【2】の部分以降があまり報道されていないわけで、この続きは,もっとすごいかも。

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