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zoom RSS 「都知事選不正選挙の統計的証明」??

<<   作成日時 : 2014/03/07 14:09   >>

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 時に統計グラフなどを持ち出して,ご自分の直感が正しいとする情報の拡散は,ウェブ上でよく見ることがあります。実はわたくしのメモにも,「不正選挙」についてコメントやらトラックバックが山ほど寄せられております。それほど正確ではないと考えられる統計資料に始まり,そこまでしてプロパガンダに固執するのか,または無意識にご自身の「価値観」のためにか事実を歪曲した推論以下のコメントもあります。特に多いのは,不正選挙の「科学的な証明」とか「統計的証明」とかです。
 最近では「【不正選挙】舛添氏の市区別の得票が、猪瀬氏得票の48%にピッタリ一致!!/開票立会人の告発!!」として,「統計的に証明された」という“盛り上がり”もあるようですが,どこが「統計的」なのか,またどう証明されたのか,理解できません。
 例えば,以下のようなグラフがツイッター上でも見ることができます。
画像


 東京都知事選挙は,前・猪瀬知事が誕生した選挙の執行日は 2012(平成24 )年12月16日で,先月,マスゾエ知事が誕生したのは言わずもがな 2014(平成 26)年2月9日です。1947年 5月3 日東京「都知事」が初めて選出されてからは19回目の「都知事」選でした。その前は東京「都長官」だったそうですね。ありゃりゃ,脱線しそうなので,今回の話しです。
 このグラフの元が何処にあるのかまだ見つけていませんが,初めから「不正選挙ありき」と思っていると,他の情報は無視して飛びつきたくもなることでしょうか。
 では,わずか14か月で,住民の大移動があったとでも言うのでしょうか? わずか14か月で都政の問題を深刻に考えなおす有権者が激増減したと言うのでしょうか? わずか14カ月で原発の恩恵を受けていたのはトーキョー都民なんだって全有権者が気付いたとでも言うのでしょうか? 今回の都知事選は大事だと考えて,圧倒的に投票率が変化 したのでしょうか。
 投票率は,今回 46.14%。前回は 62.6%でしたね。選挙に行くと決めている同じような有権者が,同じような投票行動を取ったからとしても,不思議でも何でもありません。
 以前にもメモしましたが,「築地移転大反対」をしていたオバサマ・オジサマ達有権者の多くが平気で「イシハラさんに投票」って答えていたわけですからね。
 また,宇都宮候補が得票を若干とは言え伸ばしたと伝えられております。役に立たないでしょうが,わたくしの実感をメモします。7日(金)中野サンプラザの細川佳代子氏の政談演説会を拝聴いたしましたが,中野駅北口からの道すがら,50人弱の宇都宮支援者がビラ撒きと演説をしていましたし,わたくしの住まいの近所では告示日前から共産党の宣伝カーでお名前の大宣伝を繰り返しておりましたし,マスゾエ氏の宣伝カーも何度も見ましたよ。 細川護煕氏の宣伝カーは,どの辺りを走っていたのでしょうか,まったく見かけませんでした。物量で不利だったことはありませんか。準備時間については,前回の選挙以来都政を研究なさっていた宇都宮氏と比較すれば,やや不足気味であったようにも,わたくしは感じました。
 国政の歪みが大きな格差を直接生み続けている東京都の現状にも関わらず,雪を搔き分けても選挙に出かけることが期待できないのは,依然「政治不信」が「生活防衛」と同義語のように語られる現在の日本の歪みでもあるかと思います。


◇ 今日の引用
 本田 成親 『 確率の悪魔 』は,「あとがき」にあるように「科学理論の根底問題を認識論や確率論の側面から考え」た書物ですので,安易に日常生活に引用するのは正しい態度ではないと重々承知しております。 ですが,「科学」だとか「統計」だとか「確率」だとかに簡単にダマされる人も多いことで,むしろ高学歴でグラフを読むのが得意などとお考えの方にお勧めしたい本ではありますね。
 引用の前に,本田成親氏によるオリジナル概念「主観的確率と客観的確率」を,少しだけ紹介しておきますと分かりやすいかも知れません。


 古いかたちの、自然で無意識的な確率概念に基づく確率行動を「無意識的確率行動」
 一七世紀以降の近代に至って、数学という非日常的な言語で意識的に定義記述された確率概念に基づく確率行動を「意識的確率行動」


✎    ✎    ✎    ✎    ✎    ✎

本田 成親
『 確率の悪魔 』
科学理論と現実の狭間 
工学図書 平成15年 5月15日 初版第一刷
p.189〜242
第四章 
科学理論の本質と意識的確率概念のもつ課題

p.222〜226
認識する主体による選択と知的観念の冒険

p.225 9行目〜
 もっとも、必要ならば時には慎重かつ臆病な態度をとることもまた恥ずべきことではありません。正しいと信じた法則の適用に本質的な危険を感じたら、少なくともその法則の適否をただちに再検討し、その結果次第では法則そのものをすみやかに放棄するだけの負の勇気も必要なのです。知的観念の冒険の結果として全生命が死滅したとしても、それもまた壮大な宇宙の演じるドラマの一つにすぎないという超越的な見方もあるでしょうが、細心の注意を払って慎重におこなったつもりの小さな冒険が世界を破滅に導くような事態も現実に起こるかもしれませんから、それなりの慎重さは不可欠でしょう。


✐    ✐    ✐   ✐    ✐    ✐

◇ この本をお持ちでない方に参考

http://www.kougakutosho.co.jp/column/column_index.htm
本田成親 科学・教育雑想コーナー

http://www.nansei-shuppan.com/wp/
南勢出版

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