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zoom RSS 「 ドラマ 『 明日、ママがいない 』 スポンサー全社CM放映を見合わせ 」

<<   作成日時 : 2014/01/28 17:25   >>

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 日テレのドラマ「明日、ママがいない」のスポンサー全社が,契約は継続していてもCM放映を見合わせるという。日本の企業は,どういう意図でスポンサーとなるんだろうか。

 他の立場の人びとに誤解や偏見を持つとすれば,それは多くは無知・無自覚からくるものではないのか。また,無知・無自覚からでなければ,姑息な自己保身からであるかも知れない。
 では,我が身を振り返って,無知や無自覚から自由かと言えば,違うと答えるしかない。そして,時にはテレビ・ドラマなどで扱われなければ,例えば家庭や肉親に恵まれない子どもたちや,自分の子どもと一緒に暮らせない事情を持つ人がいることさえ,ふだんの暮らしの中で,私たちはつい忘れたりするだろう。時々施設などで虐待があったとニュースが報じられたりしても,他の事件や日常の多忙にかまけて,自分は何をできるかなどとは思いもしないことさえ多いだろう。

 わたくし自身としては,あだ名やニックネームについては,愛称であっても本人同意がない時は,否定的なものだと考える。他人を不快にさせてまで表現の細部にこだわろうとすることは,単に表現力が乏しいだけと言うしかない。
 とりわけこの「赤ちゃんポスト」と誰が言い出したのか,最初から納得できない通称だ。 取るに足りない小さな言葉でも,人を傷つけることはある。たとえその意図が正義や公正に基づいていようと,どんな表現であれ,思いがけず他人を傷つけることもあるし,それとは別に感覚的な好悪や忌避が言われることもあるだろう。可能なら「こうのとりのゆりかご」の名称を定着させるべきだとも思う。
 そして,未だ人々の間にあるパターナリズムの意識を変える以外ない。
 必要なのは「保護」「配慮」と思っている差別的感覚から,全人格的な権利擁護の意識を醸成することが,重要で喫緊の課題だ。
 ただ,今さらドラマ上の呼び名を変えたからと,また,架空の設定や演出を変更したからと差別的感覚を一挙に排除すべく啓蒙できるものではないだろうが。

 そして,問題は別にもあるのではないか。「最後まで見れば私たちの意図を理解していただける」と報道されている日テレの言い分が本当ならば,制作意図が何であるかを先に公表すればいいわけだ。 にもかかわらず,これは,ドラマのストーリー展開などが事前に分かってしまえば詰まらなくなるから「最後まで見てくれ」と言いたかったのか。 それにしても“上から目線 ”を感じる。
 テレビ局はそれほど強固な「表現規制に対する抵抗」を旨としているのか?
 では,とっくに自主規制でしかない「放送禁止用語」「放送禁止曲」などは温存したまま,多くの情報を公開にあたって選別しているだろう日テレに限らずメディア各社の,本質的な姿勢を問いたいとも思う。
 震災と原発事故の被災地では特に,何かしらの支えを必要とする子どもたちも増えたはずだ。
 都知事選挙の告示日以降,福島原発事故の汚染水処理作業などの報道さえ,ほとんど見当たらなくなっているのは,何故なのか?

 スポンサー各社が,表現やメッセージを支持することで何かしらの利益を期待するのは当然だとしても,小さくても理想を持つというような 現世的には何の利益にも繋がらないことには,あっさりと訣別している拝金主義と呼べるものを感じずにはいられない。
 むしろ,「ナチスに学べ」発言や「何処の国にも従軍慰安婦はいた」という短絡的な暴言さえ許容して行く「歴史修正主義」と言われる安倍政権の本質の危険を野放しにしているようにさえ見えるマスメディアの一部のあり方に疑問を持つし,最近のNHKは,不偏不党であることを辞めたようなのに,まだ「公共」放送を名乗っている現実の方が,余りに奇怪だと感じるのは,わたくしだけでしょうか。


◇ このメモの関連
http://4472752.at.webry.info/201401/article_15.html
2014/01/17 17:58
ドラマ 『明日、ママがいない』 に慈恵病院などが苦情を言ったらしい
http://4472752.at.webry.info/201403/article_11.html
2014/03/14 00:52
TVドラマ「明日,ママがいない」最終回/J:LEAGUの浦和レッズ処分


◇ 新聞記事
日経新聞 Web刊
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO65964440Y4A120C1CR8000/
全スポンサーがCM見合わせ 日テレ「明日、ママがいない」
2014/1/28 1:46
 日本テレビの連続ドラマ「明日、ママがいない」が児童養護施設の団体などから内容改善を求められている問題で、番組スポンサーの花王、三菱地所、小林製薬の3社は27日、CMの放送を見合わせると決めた。番組を提供しているスポンサー全8社がCM放送を見合わせることになった。
 3社は29日放送の第3話のCMをACジャパン(旧公共広告機構)の公共CMに差し替える。契約は継続しているが、スポンサー全社がCMを見合わせるのは異例。
 一方、日本テレビの大久保好男社長は27日、定例記者会見で「抗議や申し入れは重く受け止めるが、最後まで見れば私たちの意図を理解していただける」として、当初の予定通り全9話を放送する意向を明らかにした。
 会見で佐野譲顕制作局長は「最終話までストーリーは完成している」とし、脚本や演出の大幅な変更は予定していないと明言。「子供たちの視点から愛情とは何かを描きたい」と、改めてテーマを説明した。
 ドラマを巡っては「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を設置する慈恵病院(熊本市)や全国児童養護施設協議会が「養護施設の子供や職員への誤解や偏見を与えかねない」として放送の中止や内容改善を求めている。〔共同〕


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
突然失礼いたします。裁判が続いているかどうか分かりませんが、千葉の「恩寵園事件」がありました。虐待の凄まじさは、「明日ママがいない」の比ではありません。裁判になり報道もされたのに皆さんお忘れなのですね。閉鎖されているところは、どこも酷いものです。テレビが続いて養護施設に光が当たることを祈っています。ブログ頑張ってください。失礼しました。
なし。70代のおばさん
2014/01/28 18:20
「なし。70代のおばさん」様
 たいへん大切な視点からのコメントくださいました。「光が当たることを祈って」いらっしゃることが,どれほど重要かと存じます。少しだけ調べてみましたが,ご指摘の千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園」事件の報道により,逆に,施設に対する偏見が強まったとこともあったようでした。家庭内や施設に限らず,閉鎖空間では,どこでも,虐待,差別などの問題が起きることがあることを忘れないでいようとも思いました。有り難うございます。
レイナ
2014/01/29 12:45
こんにちは。
考え出すと、かなり裾野が広がっていくテーマなのでしょうね。
極端に言えば、日本社会そのものが、閉鎖空間?と思えたり・・。
ここだけは、違う、といえる場所が本当にあれば、堂々と胸を張っていてくれればそれでよいのに。
私は、親の教育が余りよくなかったせいか、小学校では随分いじめられた経験があります。今なら、いじめた彼らもまた、余り良い家庭環境になかったのだ、と理解できますが。
やはり、子どもの世界は、大人には理解できるものではないように思います。あらゆることが起こりうる可能性は常にあるでしょうし、いじめ問題の解決は、本人が強くなるのが一番でしょう。虐待の問題は、大人が解決するほかないと思いますが。
ナイナイの岡村さんの発言、感心させられました。
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/01/24/kiji/K20140124007450350.html
支離滅裂なコメですみません^^;
無心
2014/01/31 10:58
無心様
「極端に言えば、日本社会そのものが、閉鎖空間?と思えたり・・。」
これは,歴史学者 阿部謹也さんの『世間論』にいたる論考に詳しいと存じます。
「いじめ問題の解決は、本人が強くなるのが一番でしょう」
ここは,私の考えは全く違います。いじめは,本人がどうしたという問題ではありません。また,強くなることで解決する問題ではありません。一面,例えば屈強な運動能力などを持つ場合には,いじめられにくいという事実もあるかとは思いますが。
すこし前までは,いじめられる方にも何か問題があるという論調までありました。ようやく,これが,なくなりかけてはいます。
閉鎖空間である施設や家庭で起きる虐待と,学校・病院・施設・会社などで起きるいじめとは,一定のルールを作ることで,とりあえず予防・阻止すべき問題だとも考えます。
また,最低限,いじめについては,周りが気付くべきです。そして,ある意味で閉鎖空間では,必ずいじめは起きると認識すべきです。よく見る“いじめは,なかったとおもう”という能天気な発言を繰り返す学校などがあることや,単なる犯人探しで一件落着することの無責任な社会の様態こそ,考えるべき問題かと思います。
なお,放送などの表現規制については,また別の大きなテーマであり,いずれ少しずつ思ったことを書いていくつもりではいます。 不一。
レイナ
2014/01/31 14:27

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