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zoom RSS 細川護煕もりひろ 東京都知事候補 出馬会見 2014/01/22

<<   作成日時 : 2014/01/25 13:05   >>

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 細川 護煕 東京都知事選挙 出馬 記者会見
1月 22日(水) 17:00 at 東京都庁

http://www.youtube.com/watch?v=TNQ6Im0mPTo
02:20〜18:40 文字起こし 完全版


東京都知事候補
細川 護煕(ほそかわ もりひろ)氏


 私(わたくし)は政治の世界を退いてからこの15年余り,焼き物をやったり画を描いたり創作活動をする一方で,震災後は東日本の海岸で瓦礫のマウンドに木を植えていく 『いのちの森のプロジェクト』という活動をやってきました。その一方で,脱原発の声を上げ続けて参りました。
 半分,隠居暮らしをしていたものですから都知事選に出るなどということは,ついこの数日前まで思ってもみませんでした。
 ところが,各界の敬愛する方々から「ぜひ 最後の御奉公を あなたがやるべきだ」と背中を押されて,日増しに真剣に受け止めるようになって,特に脱原発の同志である小泉元総理から強いメッセージを受けて,意を決して,出馬の意向を固めた次第です。
 21年前,日本新党を一人で立ち上げた時には,小舟の舳先に旗を立ててこの指とまれということで船出をしたのですが,今回は,本当に躊躇しながら,迷いながら,孤独に,苦渋の決断をさせていただきました。
 しかし,決めた以上は後戻りできません。力を尽くして,東京を更に良い方向へ進めて行かなければならないし,また,国の在りようにも,注文を付けることがあれば,東京から色々物申して行きたいと思っております。

 なぜ決意をしたかということですが,今の国の目指している方向,その進め方に,何かと危ういものを感じているからです。
 憲法でも,安全保障でも,あるいは近隣諸国との関係でも,懸念していることが幾つかあります。

 デフレ脱却について安倍さんは頑張っておられますが,現在の1億3千万人の人口が50年後には9千万人,100年後には江戸時代に近い3分の1の4千万人ぐらいにまで減ると予測されるこれからの時代に,今までのような大量生産・大量消費の経済成長至上主義ではやって行けないのではないか。腹いっぱいではなく腹七分目の豊さで良しとする抑制的なアプローチ,心豊かな幸せを感じ取れる,そういう社会を目指して,成熟社会へのパラダイムの転換を図って行くことが求められているのだと思います。
 これは世界でも恐らく初めての歴史的実験になるかも知れませんが,世界が生き延びて行くためには,豊かな国がその生活のスタイルを多消費型から共存型へと変えて行くしかありません。成長が全てを解決するという傲慢な資本主義から幸せは生まれないということを,我々はもっと謙虚に学ぶべきだと思います。

 今のことと関連しますが,私(わたくし)が特に心配しているのは,成長のためには原発が不可欠だと言って,政府がそれを再稼働させようとしていることです。
 そのことに,私(わたくし)は改めて強い危機感を持ち,それが今回出馬を決意する切っ掛けともなりました。
 原発のリスクの深刻さは,福島やチェルノブイリを見るまでもなく,一度(ひとたび)事故が起こったら国の存亡に関わる大事故になる可能性を孕んでいます。そのためには現在の原発依存型のエネルギー多消費型社会を180度方向転換しなければ駄目だということです。

 なぜ私(わたくし)が,そういう危機感を持つに至ったかということは,3.11がもちろん決定的な切っ掛けになりました。かつて私(わたくし)も不覚にも信じ込んでいた「原発がクリーンで安全だ」と言う神話は,もはや完全に崩壊しました。
 福島の4号機は,本当に大きな地震が来ても大丈夫なのか,と。汚染水の垂れ流しは,本当に止まっているのか,と。核のゴミは,捨てる場所さえ見つからない。捨て場も無いのに,原発を再稼働させるようなことは,後の世代に対する正に犯罪的な行為だと,私(わたくし)は思います。
 「原発がなければ日本の経済は成り立たない」と言う人がいますが,もう2年間原発は止まったままではありませんか。
 もちろんそのために火力発電の燃料費など相当なコストを海外に払っているわけですが,一方で今まで原発事業の無責任体制によって,現実には,実は天文学的なコストがかかっているわけです。しかしそれが見えない形で,税金などで国民の負担にされて,「原子力による発電のコストは安い」と言う誤魔化しとウソがまかり通って来ました。原発の安全性の問題や核のゴミのことを考えたら,原発がいかに割に合わないものであるかということは,明白です。そういう原発に依存するよりも,同じコストをかけるなら自然エネルギーなどに変えていく方が余程生産的だと思いますし,新しい雇用や技術を開発して行く可能性もそこから拓けて来ると思います。
 世界の自然エネルギー産業の成長を日本に取り込んで,成長の切り札にして行く絶好の機会であります。
 今ここで原発ゼロの方向を明確に打ち出さなければ,50年100年経っても,原発依存の状態から抜け出すことは,まず不可能でしょう。
 私(わたくし)も,そういう意味で,再稼働にストップをかけ自然エネルギー大国・日本を世界に発信して行く方向に,今,決断すべき時だと確信しております。

 この都知事選挙は,小泉さんが言ったように,原発が無くても日本は発展して行けると考える人々と,原発が無ければ日本は発展できないと考える人々との,正に闘いです。
 私(わたくし)は,原発が無くても日本は発展して行けると信じている人々と共に,その先頭に立って闘う決意です。
 原発問題は,都知事選の争点に相応しくないと言う人がおりますが,都知事の第1の任務は,都民の生命と財産を守ることです。
 東京から100km,200kmぐらいの所にある浜岡とか東海第2とか,あるいは
柏崎刈羽などでも,もし事故が起こったら,都民の生活・安全・財産というものは壊滅的な被害を受ける。
 オリンピックや消費税(増税)やTPPどころではないんです。全てのものが吹き飛んでしまうわけですから,原発問題こそ,今度の選挙の最大の争点,東京の最重要テーマであることは,疑う余地がありません。

 さて,東京は2020年のオリンピック・パラリンピックの開催都市に決定しました。私(わたくし)は当初,大震災後,仮設住宅などにまだ30万人近くの人達がおられることを思いますと,原発事故後の復旧・復興にまだ目途がつかない状態下でオリンピック・パラリンピック招致に諸手を上げて賛成する気持ちになれませんでした。しかし開催が決まったからには,2020年を新しい東京・新しい日本の建設にとって絶好の目標年にできると思い直して,むしろこのオリンピック・パラリンピック開催を歓迎し,これを,新しい日本をつくるチャンスとして捉えるべきだとの気持ちに変わりました。
 ちょうど20年前,私(わたくし)は総理就任後,最初の所信表明演説で,質の高い・実のある国家,質実国家を目指すということを政権の旗印として掲げました。大量生産・大量消費・大量廃棄の経済や生活を転換する必要を痛感していたからです。大震災,原発事故を経て,このような方向は今こそ決定的になったと感じています。オリンピック・パラリンピック開催を大きな目標に,日本の経済や生活を変えて行く。首都である東京は,その先頭を走って,そのお手本になりたいと思います。

 脱原発社会は,我々に地産地消の自然エネルギーの普及とともに,経済活動や日常生活での電力消費の無駄の節減を要請しています。
 私(わたくし)は原発に頼らない東京を実現するために,公的部門・民間部門での自然エネルギーによる発電を促し,一方で電力消費の節減に向かって都民の協力を求め,更に省エネのための技術開発を促進して行きたいと思います。
 「災いを転じて福となす」という言葉がありますが,大震災・原発事故は日本を変え,東京を変える,またとない機会にしなければなりません。
 東京オリンピック・パラリンピックでは,オリンピックの3大ムーヴメント即ち,競技・文化・環境の分野におきまして,様々な形で東北の皆さんに協力していただき,その実質は,東京・東北オリンピック・パラリンピックのようにできないものかとも考えております。

 私(わたくし)の世代は,結果的に原発を推進し,容認してきました。その世代の責任を感じるとともに,国の最高責任者としての責任が私(わたくし)にはあります。それは小泉さんも同じです。その不明の責任を感じ,何としても我々世代の最後の仕事として,新しい経済,新しい生活の展望を拓いて行きたいと思います。
 いずれにしても,原発ゼロの具体的な取り組みについては東京エネルギー戦略会議というものを立ち上げ,脱原発のエネルギー基本計画をつくって行きたいと思います。

 私(わたくし)は,首都東京の景観にも強い関心を持っております。防災上の観点からも情緒溢れる水と緑の回廊を実現したいと思いますし,日本橋の上の首都高速を排除したり,あるいは可能な路面電車の復活も考えてみたいと思っています。

 今,世界は文明史の折り返し点に立っています。環境や資源の有限性の壁に直面して,経済や生活の転換が迫られているのです。
 福島原発事故は,転換に着手しない我々への緊急警報ではなかったでしょうか。
 東京には,誰が知事に選ばれても,取り組まなければならない重要で緊急を要する共通の課題があります。大地震に備えた帰宅困難者対策,耐震化の問題,密集した木造住宅の不燃化などの防災対策。高齢者,障害者に対する福祉。あるいは子育て支援,幼児教育の充実,などです。これらについては,都議会や都庁職員の皆さんが知恵を絞って取り組んで来られました。これらの施策のうち継承すべきものは継承して,発展的に受け継ぎ,確かな成果を上げて行きたいと考えております。
 一方,今まで国でも都でもできなかったことも沢山あります。取分け岩盤規制と言われる,各種の既得権によって阻まれてきた医療・介護・子育て・教育などの分野での規制改革を強力に推し進めて行きたいと思います。
 これは,既存の政党勢力と結びついた人達には,恐らく難しい課題でしょう。
 私(わたくし)は何の柵(しがらみ)もありません。恐れるものもありません。
 既得権との闘いこそ,私(わたくし)に最も期待される処ではないかと思います。

 私(わたくし)は思案の上,私(わたくし)の全てを,東京の新しい方向付けに捧げる決意をいたしました。
 それはまた,日本の新しい方向となるはずです。

 また,今回の決意の背景には,20年前の政権担当で必ずしも皆さんのご期待に添う政治の実現に取り組めなかったという深い反省もあります。また,借入金問題については10年かけて全部お返ししたということを国会でも誠意を持ってご説明させていただきました。しかし残念ながら,野党の方々にご理解をいただけずに国会が空転することとなり,国民生活に関わる予算の成立 を遅らせるわけには行かず,総理を辞めるということで けじめをつけさせていただきました。私(わたくし)の不徳のために多くの皆さんの失望を招いたことは,この20年間,私(わたくし)の脳裏を1日として離れることはありませんでした。 この点については,改めてこの機会にお詫びを申し上げます。(細川氏・礼)

 このところ,「晩節を汚すな」と多くの人達から忠告もいただきました。確かに,逃げる方が楽であることは間違いありません。
 しかし,日本の存亡に関わる時であり,志 を同 じくする方が立候補 しない以上,私(わたくし)が一身の毀誉褒貶(きよほうへん)を顧みる時ではないと考えて,敢えて多くの人の要請に応え,出馬の決意を固めた次第です。
 東京が多くの世界の首都に先駆けて,文明史的な転換を成し遂げ,新しい経済と生活の,新しい形態について明るい展望を拓く機会を迎えていると,私(わたくし)は確信しております。
 立つ以上は最善を尽くします。誇りを持って名誉を擲(なげう)つことを潔(いさぎよ)しとする,私(わたくし)はこの歴史的闘いに全てを懸けて闘おうと腹を決めました。
 皆様の深いご理解を賜りますようにお願いをいたしまして,決意表明とさせていただきます。有り難うございました。(細川氏・礼)


◇ 参考 1

細川 護煕 もりひろ 公式ホームページ
http://tokyo-tonosama.com/index.html#home

2014.01.24
http://www.youtube.com/watch?v=TNQ6Im0mPTo
・ 1月 22日 細川 護煕 出馬記者会見


◇ 参考 2

GREAT FOREST WALL PROJECT
―瓦礫を活かす― 森の長城プロジェクト 

http://greatforestwall.com/

プロジェクト概要 < 一部抜粋・引用 >

鎮魂・復興・再生の思いを込めて
私たちは、東日本大震災の被災地沿岸部に津波からいのちを守る森の防潮堤を築くために、有志とともに立ち上がりました。震災瓦礫を埋めて、ほっこらとした盛土を築き、その上にシイ・タブ・カシ類を中心とした土地本来の樹種を植樹して森にしていきます。復興から立ち上がっていく日本のシンボル的事業となるよう、皆様のお力添えをお願い申し上げます。 

いのちの森

http://www.tfm.co.jp/forest/

◇ 蛇足
「毀誉褒貶(きよほうへん)を顧(かえり)みる時ではない」 : 過去に言われたほめ言葉や悪口やを,ふり返っているときじゃないんだ,ってことです。

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